都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

べんてん(高田馬場):なぜこれほど美味しく安いのか

2012-01-16 05:23:31 | 食べ歩き

 15年ぶりくらいに神田川のほとりのお店に。朝からビールが多いが生憎二日酔い。ラーメン麺半分(350g×0.5 750円)とする。圧倒的なスープだ。動物系の厚みと魚介のかろみが合わさり濃厚なのに軽い。麺も自家製でつるつるしなやか。メンマも複合した不思議なお味で柔らか。チャーシューは大きいが好みではなかった。<o:p></o:p>

 お客は馴染みが多いようだ。ラーメン愛好家のメッカのようだが、暖かい雰囲気はご主人の人徳か。昔より洗練されたお味と客あしらいだ。また塩、焦がしなどメニューも増えた。<o:p></o:p>

 さすが東京のレベルは高いと感心した。昔はチャーシュー・メンマのつけ麺をうまいうまいと平らげていたのに今は無理となった。思えば高田馬場駅に降り立ったのは40年近くも前だ。<o:p></o:p>

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それにしても美味しく大盛だ<o:p></o:p>

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追記 その他の東京ラーメン<o:p></o:p>

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東京ラーメンストリートの麺や 七彩 で朝そば(600円)の喜多方ラーメンは麺が太く平たく縮れていて美味しいもののスープの魚介に癖があり、脂が酸化したような臭いで閉口した。なお、六厘舎は朝からえらい行列だった。<o:p></o:p>

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銀座の共楽でラーメンでも(700円)と思ったら、スープが重く切れがなくなり、麺が替わったのか太めのふにゃふにゃでこれも困った。<o:p></o:p>

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厳冬の桂・修学院離宮は貴重な体験が

2012-01-15 06:48:21 | 京都

 桂離宮では参観入口から船溜の土橋が改修中で、表門から入る。なかなかありません。この土橋の内側と松琴亭の奥は土嚢を積んで、中心部の水量を確保していたが池の水は減り気味。水路の底さらいでもしていたのだろか。<o:p></o:p>

 寒い朝で氷が水面に張る。なかなかこれも楽しめない。外腰掛も養生の上、梁に支法工がかまされている。屋根の葺き替えだろうか。<o:p></o:p>

 冬の桂離宮は視界が広がり書院の屋根のむくりと青空の対比が良い。築山にかかる朝日の照り映え、そこかしこの木々の長い陰が面白い。<o:p></o:p>

案内は「~ジャン」が名調子の阿部さん。最後は「池にはまらず桂離宮にはまってください」、「ネタはまだまだある」ときめる。<o:p></o:p>

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自宅からModerata(パスハンター)に乗り換えて移動、西風が身を切る。<o:p></o:p>

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修学院は東山が木の葉が落ちて柔らかな色と風情。冬の景色は透明感がある。枯れた棚田は土木の造形が楽しめる。一番高い隣雲亭で晴れ上がり、京都市街や北山の景色、雲を破る太陽の光が劇的だった。<o:p></o:p>

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冬の離宮も楽しみが多い。<o:p></o:p>

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スカイツリーと浅草

2012-01-14 07:01:16 | 都市開発

浅草から見える。浅草寺との新旧の対比が面白い。吾妻橋からも見えて、思いのほか太い。アスパラガスくらいのプロポーションかとおもったら、破竹くらいはある。<o:p></o:p>

浅草は寂れた感じ。冬は抜きで一杯がたまらない並木の薮も今回は行かず。ROXが25周年だがテナントも昔からが多くて閑散としていた。35年前、浅草に来た頃も寂れた感じがあったが、今はそれ以上だ。ところどころ老舗があるが、それをつなぐ動線にナショナル・チェーンのお店が多く雰囲気が今ひとつだ。アーケードもどうだろうか。観光客と高齢者が目立つ一方、一部には露天の飲み屋など面白いのだが入りにくい。雑然としている。<o:p></o:p>

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街もビルも新陳代謝が必要だ<o:p></o:p>

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たいめいけん(日本橋):カキフライは普通

2012-01-13 06:33:51 | 食べ歩き

カキフライのつながりで、11時に来たらえらい混雑で1130入店。カキフライ(1,280円)とボルシチ・キャベツ(100円)をお昼から堪能。ボルシチは味が薄く、キャベツは甘く柔らかになったようだ。カキフライは5個。自家製マヨネーズと辛子、醤油とウスター・ソースを交互で食べる。どうも牡蠣に旨味がない。ラードで揚げた衣はしゃっきりしているのだが、中身が弱い。ご飯も少ないので軽く食べる。<o:p></o:p>

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銀座のとんきが良かったかな(1,000円です http://pub.ne.jp/n7ohshima/?entry_id=4019780 )<o:p></o:p>

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煉瓦亭(銀座)で久々に

2012-01-12 05:38:29 | 食べ歩き

 ハヤシライスつながりで。かれこれ40年は通っている。友人と口開けに入る。ビールが大瓶で頼もしい。先ずはハンバーグでしっかり目のお肉とドゥミグラス・ソースが合う。次は、ポーク・カツレツ、相変わらずのからり、衣がほろり、お肉に旨味が。マスタードとウスター・ソースでキャベツとともに。<o:p></o:p>

 締めはハヤシ・ライス(大盛:裏メニュー)2人でたっぷり食べる。ソースが濃い、玉葱がしゃりしゃりで旨い。なんとも楽しめるお味だ。こういう「洋食」的な、家庭の味にはない迫力が好きだ。友人も旨さに喜んでいた。なお、今シーズン、カキフライはないとのこと。小ぶりの牡蠣が特徴だが、仙台の状況が影響しているのかな。8千円強で堪能。<o:p></o:p>

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会計のとき「お久しぶり、いつもありがとうございます」とカレンダーを貰った<o:p></o:p>

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レストラン吾妻(吾妻橋):念願のハヤシライスは期待だおれ

2012-01-11 05:20:30 | 食べ歩き

 前々からハヤシライスが美味しいと評判の店に訪問。こじんまりしたオープンキッチンでご主人・ホールの奥様、歳を経たスーシェフ(かな)。ハヤシライスは2,100円で12時前なら生ハム・サラダがつく。ハムは塩っぱくなく旨味も普通、野菜はパリパリで良い感じ。スープは塩味の肉じゃがみたいなもので胡椒を入れると美味しさが引き立つ。あっさりで玉葱の甘さと肉の深みがある。大阪の地場系スープと似ている。<o:p></o:p>

 ハヤシライスはさっぱり上品。ピクルスがつくが、ドイツ製とのこと、自家製ではなかった。量は少ない。写真から思っていた大きさの7割くらい。煮込み系、ソース・パンで暖めなおしをしている。肉は少なめ、竹の子とグリーン・ピースが特徴。玉葱は輪切り。ドゥミグラス・ソースは野菜のとろみでまとめていて、甘みも粘りも苦味も少ない。旨味が押すようなソースではない。ご飯はつやつや。嫌味を排除した清潔感溢れるお味だが、清潔で、いまや少ない滅びの味、古典という言葉が浮かぶ。先日のア・ラ・カルト(梅田)のお味に良く似ている。<o:p></o:p>

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さっぱり食べるならお薦め<o:p></o:p>

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杉並の下宿の大家さんを久々にお会いした

2012-01-10 05:46:57 | 都市生活

代田橋の杉並和泉に5年半(その前の半年は早稲田のインド大使館邸の裏にいた)お世話になった。ご不幸もあり、お一人になったお年を召された叔母さんを訪ねた。<o:p></o:p>

 迷った。17年ぶりくらいなのだが、住宅の風景が違う。道も狭くなった感じがする。代一元本店(餃子とレバニラが絶品、あっさりラーメンもある)を見つけてどうにか辿り着く。<o:p></o:p>

 同居している息子夫婦ともお話しして歓談。近くの銭湯も2つが廃業したとのこと、それでも三つはあるのが面白い。四畳半の風呂なし・炊事場なしは今では考えられない。電話も呼び出しだったが、そのうち引き込むだが権利金などに10万円近くかかったのを覚えている。<o:p></o:p>

 叔母さんはいつもどおり角を曲がるまで見送って頂いた。ありがたい。<o:p></o:p>

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ここに居た頃の絵も多い、人の繋がりは大切にせねば<o:p></o:p>

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GOLD(大阪本町):クリーム・シチューは滑らかで驚く

2012-01-09 07:02:32 | 食べ歩き

 ボルシチ(通称 「赤」)で有名だが、今度はクリーム・シチュー(通称 「白」どちらも900円)。バター・ライスが付く。 白は湯煎してある寸胴に入っており滑らかだ。細かな野菜と大きなジャガイモ(メークインかな)が入っており丸いお皿にたっぷり。優しく滑らかで粉の味よりもクリームの美味しさだ。胡椒を入れると味に奥行が増す。バター・ライスにはタバスコを一部かけると変化が楽しめる。<o:p></o:p>

 行列店で1115頃から1400くらいの営業だ。仕込みは赤80皿、白40皿くらいとのこと。後で食べに来ると予約の方もいる。席は10ほどなので12回転する繁盛ぶりだ。<o:p></o:p>

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冬に食べるとほっとする味<o:p></o:p>

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森元(西天満):スタミナすじ飯+カレーちょいがけ は感動する美味しいさ

2012-01-07 09:14:28 | 食べ歩き

 カレーつながりを。スタミナすじ飯(850円)+カレーちょいがけ(100円)。先ず玉葱、ニンニクの茎を醤油で炒めて炊いてあるすじ肉をあわせる。目玉焼きが付く。半分にはビーフ(かチキン)カレーがたっぷり。醤油とカレー、野菜の炒めたくきくき感、すじ肉のねっとり、ご飯、玉子が混ざり、カオスの中、旨味が立ち上る。ご飯がたっぷりで嫌になるくらいの量だが、どんどん進む。<o:p></o:p>

 カレーで炒め野菜、玉葱は夢民みたいで、これに醤油とカレーはどこと無く和風で唯一無二のお味。えらくお腹に堪えるヘビー級で夕食がいらなくなったくらいだ。(経済的ともいえるが、メタボの足音が聞こえる)<o:p></o:p>

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今度はすじ焼きうどんを考えているとのお話しがあった。カレーをかけると恐ろしいものになりそうだが食べて見たい<o:p></o:p>

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ロイヤル・タンドーリ(堂島):ランチはナンでお腹一杯

2012-01-06 05:29:44 | 食べ歩き

 年明けに銀平のお造り定食でさっぱりとお昼を狙ったらまだお休み。近くで久々にインド・カレーを食べる。Cセットは998円でカレー2種類(野菜と本日のカレー:ポーク)、タンドリー・チキン、サフラン・ライス、大きなナン(食べ放題)サラダ、スープ、飲物(らシーにした)がつく。カレーはスパイシーというよりねっとり。ナンにつけるのには良いがサフラン・ライスにはいまひとつ。タンドリー・チキンはぱさぱさであった。ナンが売り物らしく美味しいが大きい。大きなカレーせんべいを食べているような感じになった。1枚食べきれなかったのは残念。ラッシーは甘い。<o:p></o:p>

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帰りに、カードがあり100円引きになった。お年玉。<o:p></o:p>

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三が日の過ごし方:あわただしかった

2012-01-05 05:26:21 | 京都

 元旦は初日の出もなく、八坂神社へ古い破魔矢を持ってお参り。神社には徹夜明けの若者が盛り上がっていた。古い破魔矢を納めて、お参り。朝はまだ人が少ない。新しい破魔矢を2本購い、祇園を通ってぶらぶら帰る。<o:p></o:p>

 お屠蘇は菊姫、ちょこまかと御節をつまむ。仕上げはふたばの小餅二つ入りの雑煮に糸がつををたっぷりかける。柚子と三つ葉の香が良い。餅がすーっと伸びて汁に馴染むのが美味しい。粟と海老の小餅も焼いて食べると米の旨味がより深く味わえる。<o:p></o:p>

愚妻と外出してついでに量販店(GMS)に立寄る。なぜかつけ麺が食べたくなって、もやしも買う。帰って、つけ麺を準備するとスープで「あつもり」もできる。なかなか好評だった。京都拉麺小路から卒業したTETSUを惜しむ。ちょっとリビングでお昼寝。<o:p></o:p>

 年賀状など整理していたら夕方、お風呂に入ってしっかり飲んで、本を読みすすめる。<o:p></o:p>

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二日は、朝は同じく菊姫と御節、雑煮を楽しむ。熱心に箱根駅伝を見るが、今年は応援する大学が今ひとつ、ラグビーは残念にもすでに敗退した。天理のラグビー決勝進出が久々だ。<o:p></o:p>

大丸に初売りに行ったら10時前から開いていた様(去年もだったな)で狙ったものを買いそびれる。高島屋にも行ってこまごま買う。欲しいカバンやコートが安くなっていなかった。その影響か帰宅してメールにつられ自分用にキャノンのPowershot G12が安いため購入した。離宮の写真でも熱心に撮ろう。<o:p></o:p>

 夕方は親戚の家ですき焼き。美味しいお肉なのだがそんなに食べられない。話しが弾む。そのうち、気持ちが良くなったところで早めに帰る。<o:p></o:p>

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 三日は、お雑煮のあと、いそいそと10時半頃からテニス。練習パートナーのSさんとねちっこいストロークを繰り返す。いっそシングルスの試合にすればよかった。張り立てのガットと巻き立てグリップが気持ちよい。4時間ほど楽しんでお腹が減ったが、研究室の同窓が上洛のため、三が日でも開いている串八で待ち合わせが1630であり帰宅しシャワーを浴び着替えて烏丸まで出かける。<o:p></o:p>

 串八は盛況。牡蠣などは年明けだからか欠品。さんざん飲んで話して7千円は安い。ぶらぶらと錦・寺町・三条などを案内する。大変楽しんで頂いたようだ。<o:p></o:p>

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明日からお仕事<o:p></o:p>

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昨年の食べ歩き

2012-01-04 05:51:40 | 食べ歩き

輝く一番は、新開地の 洋食屋ゆうき のビーフカツレツだ。お値段が手ごろで、厚さがあり、旨味も楽しめ、ドゥミグラス・ソースもたっぷりだ。JRからだと遠いのと混むのが難点です。今は無き、あの難波の名店ABCを思い出す。<o:p></o:p>

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洋食は三宮のグリル末松と弟子の武庫川のグリル小川が美味しかった<o:p></o:p>

森元のカレーは玉葱が多いコルマカレーみたいなビーフとしゃばしゃばのチキン、更にスタミナすじ飯+カレーなども美味しい。料理好きのマダムと話していると今後も新機軸が期待できる。ピクルスも楽しく通わねば。<o:p></o:p>

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和食では、京都で1万円くらいの割烹が美味しい。じき宮ざわ など近くてお気に入りだ。<o:p></o:p>

うどんは三宮の 麺房すずめ の かけうどん が気に入った。かつおぶしと葱が美味しいし、なんとも安い。お稲荷さんがあいます。<o:p></o:p>

美々卯 本店 のうどんすき はアクがなく、すっきり、麺もなめらかでこんなに美味しいのかと瞠目した。<o:p></o:p>

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中華では本町・淀屋橋のラーメンの開業ラッシュ 玉五郎、金久右衛門、えにし など個性的なお店が増えた。<o:p></o:p>

永福町大勝軒を思い出す あびこ の中華そば 閃 は出色だが遠い。福島のラーメン人生JETも同じ系列のお味だ。<o:p></o:p>

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忙しさにかまけて新店開拓が少なかった。<o:p></o:p>

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洋食などの店で気に入るのは、あまり大きくなくてオープン・キッチン(に近い)、キッチンが清潔で店が油くさくない、活気がある、黒板にお薦めメニューや日替りランチがある、安いものから高いものまである、(隠れ)チェーン店ではない というのが多い。<o:p></o:p>

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のんびりと今年もいきます。<o:p></o:p>

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昨年の読書とお奨め本(2)

2012-01-03 07:31:48 | 趣味

海外ミステリーは昔のスパイや犯罪ものの映画を彷彿させるような展開のはっきりした大作が良かった。<o:p></o:p>

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「犯罪」フェルディナント・フォン・シーラッハ 弁護士が述懐する犯罪の内幕、仰天したり、同情したり、呆れたり、淡々として落ち着いている短編集<o:p></o:p>

「記者魂」ブルース・ダシルヴァ Rogue Island、ロード・アイランド州のしがない記者が連続放火を追う、友人を失いながらも解決が小気味良い<o:p></o:p>

「蘇るスナイパー(上・下))スティーブン・ハンター このシリーズの金字塔、わくわくしてバイプレーヤーが秀逸、楽しめ、すっきり、これは良い。<o:p></o:p>

「二流小説家」デイヴィッド・ゴードン あまりに暗いシリアルキラーと作家探偵だが、名前を変えての流行作家業が笑える、読ませる<o:p></o:p>

「エージェント6(上・下))トム・ロブ・スミス            圧倒的なスケールで完結、ソ連の男の夫婦愛を軸にアメリカと黒人の問題、共産主義運動に切り込む<o:p></o:p>

「エコー・パーク(上・下))マイクル・コナリー ボッシュがはまるニセ容疑者とその背景、また振られる、狷介で独自な刑事<o:p></o:p>

「夜明けのパトロール」ドン・ウィンズロウ             探偵サーファーと仲間、サンディエゴのマフィアが絡むストリッパー捜索を弁護士補と探る、上手い文章と謎と余韻のあるラスト<o:p></o:p>

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日本のミステリーでは「ジェノサイド」が奇想天外で図抜けているが、その他はまとまりの良いこじんまりしたのが多い。<o:p></o:p>

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「ジェノサイド」高野和明 壮大な、新人類と薬品開発、アメリカ政府と傭兵がからみ、最後はハッピーエンドの大作、あざといが着想が図抜けている<o:p></o:p>

「開かせていただき光栄です」             皆川博子              80歳!)             18世紀のロンドンでの解剖学の部屋で死体、その背後の連鎖と最後の司法への復讐が見事、一種のコンゲームでわくわく楽しめ、ほのぼの哀しい<o:p></o:p>

「よろずのことに気をつけよ」川瀬七緒 楽しめた、呪術と地域、大学教員と女の組み合わせが面白い<o:p></o:p>

「物の怪」鳥飼否宇 推理と知識、観察者鳶山のシリーズは設定、観点、解に感心する<o:p></o:p>

「放課後探偵団」似鳥鶏 他 東京創元関連の若手作家たちの粒ぞろいのミステリー<o:p></o:p>

「アウトバーン 組織犯罪対策課 八神瑛子」深町秋生 型破り女刑事瑛子が、二重トリックのヤクザ犯罪を解明、殺された夫の続編も期待<o:p></o:p>

「カササギたちの四季」道尾秀介 上手い、楽しい短篇、探偵の裏に実は本当の探偵が<o:p></o:p>

「犠牲にあらず」藤野眞功 恨みのどんでん返しが続く、加害者の原因を被害者の立場から探る団体は面白い、最後はコンゲーム<o:p></o:p>

「最後の証人」柚月裕子  息子を殺された母親の自殺で運転していた社長に復讐、夫と弁護士、警官がみごと<o:p></o:p>

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楽しめた読み物は<o:p></o:p>

今頃読んだ、「永遠のゼロ」百田尚樹 祖父の特攻隊を知る方から、戦争、日本軍の問題、特攻の実情、新聞などを幅広く掘り下げる<o:p></o:p>

京大ファンタジー系では「偉大なる、しゅららぼん」 万城目学          琵琶湖の魔力で力と心の家系の争い、事件と犯人、荒唐無稽な設定、柴田よしきのジャーも影響か<o:p></o:p>

自分の系譜を探った「コンニャク屋漂流記」星野博美 岩和田の発祥は和歌山、また今の住まいは五反田、歴史と人を探り楽しめるノン・フィクション、なまなましい情景(特に後半の娘と母など)描写<o:p></o:p>

かろみがある「飲めば都」北村薫 編集者都のお酒と経験、結婚笑える<o:p></o:p>

ラノベの女王にして「阪急電車」で大化けした有川浩の「県庁おもてなし課」 笑える高知の観光戦略、ほのぼのとお役所の流儀のあげつらい、最後に暖かさが<o:p></o:p>

「ゆんでめて」畠中恵 楽しい、だんだん時が逆行、平和な道に戻るか<o:p></o:p>

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ミステリーでも暗いのより、明るいのが好き。烏賊川市(いかがわし)シリーズがある東川篤哉の「謎解きはディナーの後に」なども軽口が楽しい。007の再来として「007白紙委任状」 ジェフリー・ディーヴァーはお洒落度が足りなかった。<o:p></o:p>

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笑える、楽しい、すいすい読めるのが好きだ。<o:p></o:p>

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昨年の読書とお奨め本(1)

2012-01-02 07:51:32 | 趣味

昨年は387冊読みました。今年は300冊くらいにしてゆったり、目にも優しくを心がけます。<o:p></o:p>

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楽しめたのは学術書が多く、海外ミステリーも力作が多かったが、日本のミステリーでは少なかった。<o:p></o:p>

その中で佐々木譲の「警官の条件」は10年に1冊の名作で殿堂入りだ。マル暴刑事が依願退職後、復帰。その退職に内通した刑事との織りなす綾。百舌の旦那と新宿鮫の合体の様。文章もまとまり傑作となった。なお、「密売人」も道警のSの殺人、暴力団の跡目争い、情報漏洩調査と併行に逃げるSの保護とアクション、最後に長閑になる傑作だ。<o:p></o:p>

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樋口有介の柚木草平ものに感心し、著作を1冊だけ残して読了した。軽口が楽しい、明るくてスタイリッシュな文体だ。特に良かったのが:<o:p></o:p>

「刺青白書」 鈴女(すずめ)が探り、柚木が出てきて下町の薀蓄が楽しいうまい文章、素晴らしい<o:p></o:p>

「刑事さん、さようなら」 哀しいが切ない田舎の事件と警察内部のもみ消し事件が生んだ不幸、コンピューター。感謝と復讐とは<o:p></o:p>

「捨て猫という名前の猫」 軽口、しゃれ、ほのぼのローン、美女と背景、金、離婚と娘、楽しめる 編集者の小高直海が素晴らしい<o:p></o:p>

「初恋よ、さよならのキスをしよう」 同窓生の犯人候補4人が二人づつカップル、楽しめる軽妙な会話、大人びた娘が良い<o:p></o:p>

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経済や政治では:<o:p></o:p>

1994年と古いが「現代の二都物語 なぜシリコンバレーは復活し、ボストン・ルート128は沈んだか」アナリー・サクセニアンが読み返しても、立地論、組織論、マーケティングからも卓越した著作だ。<o:p></o:p>

「不合理だからすべてうまくいく」ダン・アリエリー 楽しく続く実験と証明の行動経済学、笑えてためになる。「スマート・プライシング」ジャグモハン・ラジュー、Z・ジャン・チャン       プライシングの理論、事例が豊富、行動経済学と情報化の観点もあり楽しめた。<o:p></o:p>

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「アイデンティティと暴力」アマルティア・セン アイデンティティは選択できるという観点、サンデルとの対比は国内と国際の違いのようなもの。対するサンデルは「これから「正義」の話をしよう」正義を幸福、自由、美徳から分析しコミュニタリアニズムからの主張だ。<o:p></o:p>

「株とはなにか」山本昌弘 分りやすい解説、広範な知識、英米とその他ヨーロッパを分け卓見、落ち着いている、結末がいまひとつだが。<o:p></o:p>

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都市計画では:<o:p></o:p>

「ジェイコブズ対モーゼズ」アンソニー・フリント都市開発と利権、政治そして市民運動と解決方策、NMBY(総論賛成各論反対)からBANANA(開発停止)への風潮は考えさせられる<o:p></o:p>

「新版 水族館」鈴木克美 西源二郎   労作、水族館開館からの時系列での集客人数変化が面白い<o:p></o:p>

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科学では:<o:p></o:p>

「響きの科学」ジョン・パウエル 調や短長の違いを解き明かす、波形、弾く楽しさと理論、図もないのに分る革命的な構成<o:p></o:p>

「エネルギー論争の盲点」石井彰 まとまりが良いエネルギー論、生産性と人口、投入とエネルギー、変換効率と電気、天然ガスに注目<o:p></o:p>

「宇宙は何でできているのか」村山斉  楽しめる素粒子・クオークと反物質の知識、質量とエネルギーの関係、時間と対称や反物質のクオークが分り易い<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

難しそうな本のようだが、知的な興奮や面白さがあります。これらの本は一度読んでから要所を読み返してブログにまとめていますが、結構手間ですね。そのかわり、あとから内容を知りたいときは検索できるので便利です。<o:p></o:p>

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明日はミステリー関連を<o:p></o:p>

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あけましておめでとうございます

2012-01-01 06:31:30 | 趣味

本年もどうぞこのブログをよろしくお願い致します。<o:p></o:p>

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成長が低下し、限られたパイの奪いあいの資源配分、パイの配分の不均衡である格差拡大、そして既得権益と見直しの3点が最近の課題です。マクロ経済での資産配分と再配分(税金 等)、福祉の仕組みも見直すべき状況です。つまりは、資源の有効活用や集約というスリムな国家経営と再配分の公平・公正化、福祉の見直し・効率化、若年層の雇用機会の提供と高齢者福祉などがテーマとなります。<o:p></o:p>

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さらに国・地方の財政赤字が顕在化し、増税と予算縮小(リストラ)が必要ですが増税先行になり、既得権益や既決定方針は見直されないというバランスの悪さと政権の理念欠如が問題です。<o:p></o:p>

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政権も良く言えば調整政策ですが、「理想・理念」がありません。その反対に大阪市では橋下市長の強権政策がありますが、これはトップ・ダウンが極端です。理念と方策、実施案と連続した説明と合意形成がありません。政治の極端化もファシズムやポピュリズムにつながり危険です。<o:p></o:p>

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 都市計画は効率と調整の観点から、より都市経営に近くなっています。経済学、政治学を取り入れた計画立案を提案するのと、具体的に課題を抱えたプロジェクトを見直し再生する提案などを本年のテーマと致します。論文も考えていますが、なかなかです。若い方と組んで「教育」と「創造」ができると良いなと思っております。(ご関心のある方は是非、気軽にコメントください!)<o:p></o:p>

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 このブログはマクロ経済、都市計画がテーマなのですが調査・分析が負担で数はこなせません。最近は息抜きの食べ物や京都関連が多くなっておりますがご笑覧ください。<o:p></o:p>

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コメント (2)
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