緑の紙とスイカズラのツルの枠で作ったベースには古代文字で尾藤二州の漢詩”水声長在耳山色不離門”と書いた。
水声長く耳に在り山色門を離れずと読み二州が江戸で昌平校塾の教官をしながらふるさとである川之江の金生川や近くのお寺の門越しに見える城山を懐かしんだ詩だといわれている。
私も同じく江戸にいて年2回は故郷である川之江市金生町に帰っていたが二州は一度も故郷へ帰ることはなかった。
昌平校塾は湯島にあり花の店野草(イエツァオ)があった文京区だ。
一度も帰れなかった二州は望郷の思いが強かったと思う。
私は幸い文京区の花の店野草(イエツァオ)で開いていた野草(イエツァオ)展を故郷の金生町で同じく開くことができている。
ありがたいことだ。
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