野草(イエツァオ)なくらし!

文京区改め金生町で草をアートし売り、食べています

第29回野草(イエツァオ)展パート20(ランタナの実)

2012-12-15 21:44:08 | 野草(イエツァオ)展

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ギャラリー作唯で開く野草(イエツァオ)展は文京区で開いていた時とは違い野草が豊富に手に入るので毎回新しい花材を生けけられる。

今回の新しい花材の一つはランタナだ。

畑へ通う途中の空き地に芽吹いたと思ったらアッという間に花を咲かせながら成長して大きな株になった。

なんともまあエネルギッシュな植物で 花も可愛いが緑や紺色の実もとても可愛い。

今回は実を生けた。

赤い実はビナンカズラ。

形が似ているのであわせた。

第27回野草(イエツァオ)展のとき作ったガンピの皮を使った花器に生けた。

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昨日河原の土手に生えているランタナを写したが寒さで葉の色が黒っぽくなりながらも花を咲かせている。

ありがたいことに一年中花を咲かせているのにトキメキはない。

花はぱっと咲いて散ってこそのもののようだ。

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第29回野草(イエツァオ)展パート19(白い紙にも)

2012-12-14 21:49:53 | 野草(イエツァオ)展

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第28回展で作った”梅花”と27回展で作った”新聞紙タペストリー”を今回は一緒に飾った。

色合いが似ているし”梅花”に書いている篆書が並んでいるのと”新聞紙タペストリー”の新聞紙と黒い豆がらがセットになったのが並んでいるのも似ている。

29回展は11月25日から12月9日まで15日間ぼんやりと2点の作品を見ているうちにこの1年間赤い紙、青い紙、緑の紙のベースに古代文字を書いてきたが白い紙にも書きたくなった。

面白いベースを作り気に入った漢詩を見つけ古代文字で模様のような書がかければ楽しいと思う。

期間中近所で家族で商売している女性が来てくれ忙しく暮らしているがこんな展覧会だと心が柔らかくなると言ってくれた。

うれしい言葉だ。

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第29回野草(イエツァオ)展パート18(筆と島)

2012-12-13 22:32:18 | 野草(イエツァオ)展

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写真などを立て掛ける機能を持ったオブジェとして”筆”を作った。

気に入った流木でこのシリーズのまず最初に作った。

よく見ても木のどの部分が流木として残ったか見当もつかない。

素材として選んだ時点では重しとしての機能も持ったこの陶片と組合すことになるのとは思ってもなかった。

運命も決まっていると思えることはあるが作品作りにおいても海や山で別々に集めてきた素材が一つの作品になると決まっていたように思えることがある。

そんな時はうれしくなり何に感謝していいのかわからないので四方に手を合わせてありがとうと言う。

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このシリーズの最後に作ったのは”島”。

”島”に立て掛けているのは第28回野草(イエツァオ)展のとき作った赤い紙のベースで”明月三五美酒十千”と古代文字で書いた。

明月は十五夜がよく美酒は多いほうがいいとの意味だ。

去年の展覧会では掛けて飾った。

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第29回野草(イエツァオ)展パート17(素材としてのロープ)

2012-12-12 21:11:11 | 野草(イエツァオ)展

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ロープと枝で枠を作り青い紙を貼ったベースには”禍福無門”と古代文字で書いた。

好いことも悪いことも結局は自分が呼び起こしたことだのような意味らしい。

好いことがあれば感謝し、悪いことが起これば反省して生きていこう。

4文字熟語の本の中から選んだが昔よりいい言葉は生き続けている。

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ロープとスイカズラで枠を作り青い紙を貼ったベースには”明鏡止水”と古代文字で書いた。

”邪念がなく澄み切って心が落ち着いた状態の形容”だそうな。

黒いロープを枠に使っているので墨で描いた書と連動しているようで面白い。

金生町暮らしになって海でロープを拾える機会が多くなり作品を作る素材としての範囲も広がった。

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第29回野草(イエツァオ)展パート16(赤光)

2012-12-11 22:36:29 | 野草(イエツァオ)展

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第29回野草(イエツァオ)展で作ったアカメガシワと鉄ワイヤーのベースに緑の紙のロープベースに古代文字で”不文文字”と書いた。

両手をハの字型にしたような線が重なって面白いリズムの書になった。

木の幹に葉っぱがひかかっているようだとの感想を言ってくれた人がいた。

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ツルを縫うシリーズの作品には竹の枝を使ったベースに古代文字で”赤色赤光”と書いた。

みんなそれなりの特徴があっていいんだよなどの解釈がされる熟語だが斉藤茂吉の処女歌集の”赤光”はこれからつけられたようだ。

茂吉の歌集の名が”赤光”だとは知っていたが”赤色赤光”からとったとは初めて知った。 知るというのはうれしいものだし茂吉の歌集も身近に感じてきた。   (写真はクリックすると大きくなります)

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第29回野草(イエツァオ)展パート15(石のベースには)

2012-12-10 22:05:14 | 野草(イエツァオ)展

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肱川の石を組み込んだ緑の紙のベースには孔子の言葉より”徳不孤”と古代文字で書いた。

”徳は孤ならず”と読み徳を積んだ人は孤独にはならないと訳する。

肱川の石を組み込んだ青い紙のベースには尾藤二州の書より”泉露清”泉は清を露わすと古代文字で書いた。

石のベースを作ったときはどんな古代文字を書くことになるのかと楽しみにしていたがそれなりの言葉が古代文字でかけた。

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立て掛ける機能を持ったオブジェ”イノシシ”には尾藤二州の書より”慎孤””孤を慎む”と古代文字で書いたのを立て掛けた。

紙だけで作ったベースよりどっしりとおさまりがいい。

紙や石に書いた書はよく見るが紙と石で作ったベースに書いている書は見たことはないと思うとなんだかうれしい。

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第29回野草(イエツァオ)展パート13(三角)

2012-12-08 22:12:52 | 野草(イエツァオ)展

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採集したノブドウのツルで3番目に作った立て掛ける機能を持ったオブジェ”三角”にはサクラの枝とロープで枠を作り青い紙を貼ったベースに”明鏡止水”と古代文字で書いたのを立て掛けた。

青い紙のベースは3月のクラフト展(イエツァオグループによる)のとき制作したので枠を作り青い紙を貼ったベースは作れなかったので枠を作り緑の紙を貼ったベースと一緒に今回作った。

11月に個展と3月にグループ展をギャラリー作唯で開くがその都度作る作品の系統が決まりかけてきている。

来年のクラフト展(イエツァオグループによる)ではオレンジ色の紙のベースに古代文字を書きたいと思っているが何かで枠を作りオレンジ色の紙を貼ったベースは又作れないと思う。

今日は今回で会うのが3回目の女性より結婚したので披露宴に参加してほしいと案内状をいただいた。

ギャラリー作唯以外で会うと顔もさだかに覚えていない状態だ。

彼女が言うに知りあって10年以上だが意識し始めたのは今年の1月で3月に結婚を決め6月に入籍して10月に結婚式を内輪で挙げ来年1月に会費制で披露宴をするのだそうな。

一年前に元気で紙の町資料館の”イエツァオ造形作品展”を見に来てくださった方で亡くなったり意識不明で胃ろうになってる人がいるなかで明るい話でお誘いを受けるのはありがたいが寒いさなか会場までバイクで行くのは遠いと感じている。

とにかく毎年開くことが開かないよりなにかいいことがあると信じて29回を重ねてきた野草(イエツァオ)展だがいろんな人が来てくれる。

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第29回野草(イエツァオ)展パート12(丸窓)

2012-12-07 21:13:26 | 野草(イエツァオ)展

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採集したノブドウのツルで4個の絵や写真を立て掛ける機能を持ったオブジェを作ったがまず一番太い個所で”双龍”を作り次に太い個所で丸窓を作った。

”丸窓”になる前は五月に開いた野外教室での素材にもなっている。

今回も立て掛ける機能を発揮してもらった。

立て掛けているのは第28回野草(イエツァオ)展のとき作ったサツキの枝を枠に赤い紙を貼ったベースに”時和歳楽山高水長”と古代文字で書いた。

時和し歳楽し山高くして水流長しとよみ穏やかにして平和な状態を読んでいるようだ。

これを書いたとき”丸窓”に飾ることになるとは夢にも思わなかった。

一年たつといろんな状況が変わる。

去年紙のまち資料館で開いた”イエツァオ造形作品展”のとき元気で見に来てくださった方が一人は亡くなり一人は意識もなく胃ろう状態になっている。

野草(イエツァオ)展は欠かすことなく29回開くことができた。

舞人氏同じことができるのはありがたいことだ。

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第29回野草(イエツァオ)展パート11(神様からのプレゼント)

2012-12-06 21:30:06 | 野草(イエツァオ)展

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  絵や写真を飾る機能を持った”双龍”は今回オブジェとして飾った。

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それにしてもノブドウのツルに組み込んだセメントと鉄は長い間海で漂っている間に一体化している。

5月に開いた野外教室のとき鵜島で拾ったがブドウのツルとこんなオブジェに組み込むことになるとは思ってもなかった。

今日写真を撮るのが趣味の人が来てくれたが今までに2度神様からプレゼントをもらったといっていた。

考えられない自然現象がばっちり写真に写った話だったがふと拾ってきたセメントと鉄が”双龍”の素材になることも神様からのプレゼントのようなものだ。

会場で作品を見ながらたくさんの神様からのプレゼントをもらったとつくずく思った。

年一度開く野草(イエツァオ)展は自分の収穫祭のつもりだが今年もみのり多い一年だった。

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第29回野草(イエツァオ)展パート10(シャドー)

2012-12-05 23:18:03 | 野草(イエツァオ)展

 

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ムクゲの枝を剥いだ皮と剥がれた枝をメインにしてタペストリーを作りそのまんま”ぬけがらだけど”の題にしょうと思ったがシャープな感じに”シャドー"にして”ぬけがらだけど”は副題にした。

使ているヘチマもぬけがらでシャドーだ。

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剥いだ皮と剥がれた枝は説明しないとわかってはくれないしヘチマも言わないとわかってはくれない。

写真上は剥がれた枝で下は剥いだ皮。

ムクゲがこんなにきれいに剥がれるのを初めて知り作品にできてうれしかった。

毎回驚きとともに新作ができる。

海で拾ってきたブルーのナイロン糸を使っているのを見て”きれいな糸ですか染めたのですか”と聞かれたが海で漂っているうちに脱色されてきれいな色になった。

染めるだけがきれいな色になるのではない。

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第29回野草(イエツァオ)展パート9(水声長く耳にあり・・)

2012-12-04 23:20:49 | 野草(イエツァオ)展

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緑の紙とスイカズラのツルの枠で作ったベースには古代文字で尾藤二州の漢詩”水声長在耳山色不離門”と書いた。

水声長く耳に在り山色門を離れずと読み二州が江戸で昌平校塾の教官をしながらふるさとである川之江の金生川や近くのお寺の門越しに見える城山を懐かしんだ詩だといわれている。

私も同じく江戸にいて年2回は故郷である川之江市金生町に帰っていたが二州は一度も故郷へ帰ることはなかった。

昌平校塾は湯島にあり花の店野草(イエツァオ)があった文京区だ。

一度も帰れなかった二州は望郷の思いが強かったと思う。

私は幸い文京区の花の店野草(イエツァオ)で開いていた野草(イエツァオ)展を故郷の金生町で同じく開くことができている。

ありがたいことだ。

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第29回野草(イエツァオ)展パート8(唯有春風不世情)

2012-12-02 23:05:40 | 野草(イエツァオ)展

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緑の紙とスイカズラを使ったベースには尾藤二州が唐時代の漢詩の一部を書いた”唯有春風不世情”を古代文字で書いた。

9月に見に行った暁雨館の企画展でなんとなく気になる漢詩の一部だった。

このベースに書きたいと思ったが正確には覚えてない。

ありがたいことに暁雨館に電話するとファックスで資料を送ってもらうことができた。

”唯春風有り世情なし”と読みお正月を詠った漢詩の一部だ。

今は正月でも日常と変わりなく店も開かれているが私が子供のころは大晦日までは忙しく準備をして正月は本当に否日常を楽しんだ。

はるか昔の唐時代でも同じだったのかしら・・・。

ベースを作ったときはこういう漢詩の一部を書いた作品になるとは想像もしてなかったが無理なく仕上がった。

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題29回野草(イエツァオ)展の報告パート7(切山へ)

2012-12-01 22:12:45 | 野草(イエツァオ)展

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青い色の紙とエンコスギで作ったベースには”白石青泉冷笑人 ”と尾藤二州の漢詩を古代文字で書いた。

来年の二州没後200年祭に向けて毎月一日に重要文化財である真鍋家で開かれる切山昌平校塾でもその準備の話で盛り上がっている。

そういうこともあり今回は二州の漢詩を選んだ。

置くことを想定して書いたが今回は壁面に飾った。

10時より開く第29回野草(イエツァオ)展前に今日も一日なので切山昌平校塾へは行ってきた。

7:30 分ごろ着きキノコご飯にたまねぎ汁、ショウガの佃煮にハヤトウリの糠漬けをいただき三島中州が書いた尾藤二州碑の解説の講義を聴いて帰ったのが9:20分。

金生町暮らしになり切山へ通うことにより東京暮らしではできなかった漢詩の世界が作品に入ってきた。

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