自閉症のAくんとBくんのレッスンの様子です。
AくんもBくんも小学1年生です。最近、学校で、植物を栽培する体験したそうです。
そのためか、『アンダーアース・アンダーウォーター』という大型絵本の地面の下で育つだいこんやじゃがいもやにんじんのイラストに強く惹かれていました。
そこで、新聞紙を丸めて、いろいろな野菜を作って、新聞紙で作った畑に植えていくことにしました。
Aく んは最近になるまで、ひとつのことに集中して関わるのがとても難しい子でした。
興味の範囲も狭く、何か作るにしろ、おしゃべりするにしろ、こだわりの対象であり好きなアニメに関するものと家の中にあるもの(電気のコードが中心)が主でした。
そうしたこだわりから離れた新しい体験がAくんの心に響くことはほとんどなかったので、野菜作りや作った野菜を土に植える作業にもくもくと取り組むAくんの姿にびっくりしました。
そういえば、おともだちのすることに興味がなく、むしろおともだちが何かしているとそこから離れて、うろうろ歩き回ったり、あちこちの引き出しを開けてまわったりしていたAくんが、
Bくんが何か作るたびに、うらやましそうにのぞき込んで、「ぼくも〇〇作る」と言っていました。
感情の世界が少しずつ豊かになっているようです。
「ぼくもじゃがいも作る」と言って作ったじゃがいも。
Bくんは、この数年、創作活動を通して大きな成長を遂げた子です。
長い間、会話やコミュニケーションが成りたたなかったため、工作環境を用意しても、作るというより、感覚的な刺激で遊ぶか大人に作ってもらうだけだったのですが、
いつの間にか、何でももりもり作ってしまう子になっていました。
船の絵本を見たら、船を作り、すごろくで遊んだら、すごろくを作ります。
わたしが一度手本を見せると、それが動画のように頭に記録されているのか、
ドールハウスのベランダ作り」のような複雑なものでも、
画用紙とストローを使ってサラッと再現するのには驚きます。
創作活動は、AくんにとってもBくんにとっても、
成長を促してくれると同時に、生きる喜びをもたらしてくれています。
楽しくて素敵な畑、そのアイデアと熱心に作る子供達の姿に、良いなぁ〜(^ ^)と感じ、コメントさせて頂きます。
2年ほど前に一度だけ、息子が先生レッスンを受けさせて頂きましたが、その後私の仕事が忙しくなり、こちらのHPもなかなか拝見できなくなってしまっていました。
でも、終わったことはすぐに忘れてしまうように見える息子が、虹色教室のことだけは、時々「また行きたいよ。先生元気かな?」と言い、教室の最寄り駅を通るときなど、「虹色教室に連れて行って」と言っています。「生徒さんがいっぱいで、入れないんだよ」と言っても諦めきれないくらい、たった一度のレッスンが嬉しく楽しい思い出になっているようです。
そのレッスン時もそれ以外の普段の生活でも、お友達と仲良く遊べず気になっていましたが、1年半ほど前に、自閉症スペクトラムと診断されました。
その後、どうすれば息子がずっと幸せに楽しく生きていけるのか模索の日々ですが、私は息子の、皆と同じようにはできないけれど、他の誰も思いつかないことを思いつく豊かな(奇抜な?!)発想力が大好きです(^ ^)。
言われたことをするという点ではバツでも、この発想力をつぶさず、元気に成長してほしいなと思い、これからもこちらのHPで勉強させて頂きます。
この記事や、鉄道大好きAくんのレッスンの記事など、息子も大好きなことばかりで、見せたら「今すぐ虹色教室に行く!」と言い出しそうです(^。^)。