虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

工作をしながら思考力を高める方法♪

2009-04-02 15:37:35 | 工作 ワークショップ
山口県から4歳の☆くんがお母さんといっしょに
虹色教室に遊びに来てくれました。

お母さんの話では、☆くんは考えることが少し苦手で、
工作等に誘ってもあまり乗ってこないということでした。

☆くんは教室に来るなり、ドールハウスに興味を持って
さまざまな遊びを展開したあとで、
次はままごと遊びに興じていました。
特にレジが気に入ったようでした。

ままごと道具を使って、
IQ問題や小学校受験の推理・思考問題を☆くんに出してみると
☆くん、しっかり解けました。考える能力は高い子のようです。
その反面、よく見ればすぐわかるような
ドールハウスのはしごのかけ方などを、すぐに「これどうするの?」と
たずねることもよくありました。

☆くんは言語面の能力やIQはとても高いけれど、
目で見てじっくり考えることを
これまでしてこなかったようです。
また、うまくいかないときに、即座に大人に頼って、
自分で工夫したり問題を解決したりする姿はありませんでした。

和久さんの工作教室に通っているそうですが、
そこでは、いつもささっと(ちょっと適当に作って)仕上げて…おしまい…で、
アドバイスをするのもよくないと思うのですが、どうすればよいでしょうというご相談も受けました。

そこで、☆くんが気に入っていたレジを作る工作に誘ってみました。
作っている最中、☆くんは2度、困ったことにぶつかりました。

黒いボタンにしたものの、数字が見えにくい
白い色鉛筆で数字を書くと解決しました。

レジの部分と引き出しをテープでとめてしまい
引き出しが開かなくなりました。
引き出し部分をくりぬいて、スライドする小さな引き出しを作りました。

私は100円ショップの押すと赤い光が灯るキーライトを
折り紙と毛糸で作ったバーコードを読み取る機械に取り付けました。

商品に「ピッ!」と赤い光を当てて、☆くん大はしゃぎです。
自分の作品にとても満足した様子です。

☆くんのお母さんには、「こうして試行錯誤をしながらじっくり工作をする体験を何度かしていると、きっと集団の工作教室でも作る時の姿勢や作品が
変化してくると思いますよ」とお伝えしました。

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