虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

立案型の子をどう伸ばす? 3

2009-01-25 19:23:55 | 通常レッスン
今日は5歳の☆くんが、久しぶりに名古屋から来てくれました。
☆くんも立案型の子です。
自分の発想で何かするとき、いきいきとしています。

☆くんは、説明を聞かずに自己流でするのが好きです。
長所は、自分のやりたいことをすぐに思いつく豊かな発想力と
ねばり強さと利発さです。

説明を聞かずに自己流でする子をそのままにしていると、
全然成長しないんじゃないかなぁ?
と心配になるかもしれません。

立案型の子は、確かにマニュアル通りにする環境を
あまり好みません。
でも、その子の興味を惹くものを見せてあげると
子供用に易しくかみくだいたものでなくても、
直接、その良い部分をピックアップして、
自分のサイズのものに改良することが得意です。
私はこのタイプの子には、できるだけ本物体験をさせるほうが良いと考えています。

例えば、言葉の暗唱をさせるにしても
お教室で暗唱させるより
子どもといっしょに劇を創作して
せりふを考えて暗唱するような体験が良いですよね。

工場見学も、安価な目覚まし時計を分解するのも、さまざまな種類の本を見ることも、このタイプの子にはすばらしい体験になるのではないでしょうか。

そして何より、本人が「してみたい」と思うことを
させるのが一番!

自分が満足できるような結果に導くように
道具を用意してあげて、技術を教えてあげると良いと思います。

写真は、2進法を学ぶおもちゃの仕組みを見て感動した☆くんが
同じような仕組みのおもちゃを作ることにチャレンジしている
ところです♪

無理強いはしない。
自由度の大きな作業の中で、専門的な技術や知識をマスターさせる。
出来の雑さなどより、アイデアそのものを評価する。

立案型の子は、数理パズルを解いたり、IQ問題などに取り組むことも
喜ぶ子がよくいます。受験勉強を楽しむ子もいます。
楽しんでいる場合、どんどんさせるのも良いですが、
どの型の子にも、その子のもっとも得意とすることを無視して
させていると行き詰るように思います。

アイデアが一番の子には、独創的なアイデアを表現する自由を
十分与えた上で、次に伸ばせそうな「思考」の面に
働きかけていくとよいのではないでしょうか。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (さくらんぽ)
2009-01-26 12:03:53
こんにちは。☆の母です。

親子教室ありがとうございました。

息子がいくつもお菓子を買ってと
おねだりする時に
「そんなにいっぱい買うと大阪に
出かけるお金が無くなるよ」
と話しかけると 
お菓子の個数を減らすことができます。

息子は、なおみ先生と遊ぶことを
何よりの楽しみにしているようです。


遊ぶときに、遊び方の説明を聞かず 
親の言うことも聞かず、
「この先 どうしたものか ?」
と考えていました。ところが、立案型の子。

嬉しいことに、あこがれのT君と同じタイプ。

なおみ先生とお話しすると
もやもやしたものが消えていきます。
息子の個性を見つめながら育てて生きたいいです。

次回の親子教室を楽しみにしています。









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Unknown (ネリノ)
2009-01-26 20:31:33
 しばらく忙しくブログを拝見できていませんでした。
しかし、今日今現在悩んでいることがらについてとても丁寧に書かれてありました。

 多分、我が子も立案型かと思います。
道具を与えられても、先生などの説明を聞く前にすでに手を出し、自分なりに取り組もうとする。その後の説明は上の空。案の定他のみんなが横でどんどん説明通りに出来ていくのを横目に見、あせる、出来ない。

 絵画の時間でも、とにかく描くのが早く先生が「ここをこうすれば、、、」とアドバイスするととたんにだめ。
それからの絵は(はいはいじゃあ、こうしたらいいんでしょ)というような描き方になってしまうようです。

でも、まず親が受け止めて認めてあげないといけないのですよね。
でも、なにかにのめり込む、というような事はあまりなく
すぐに興味が移ってしまうのはやはり気になります。

 とても、とてもお忙しいとは思いますが我が子も一度春休みに少しでも空きのお時間がありましたら一度先生にお会いしてみたいです。しかし、大変な人数と思いますので
私もウェイティング枠に入れていただければ幸いです。

 これからも、頑張ってくださいね!
いつも楽しみにしております。
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