虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

「飽き性の子」「持続力が弱い子」への働きかけ  (絵本大好きクラブ)1

2012-06-22 06:19:07 | 幼児教育の基本

どしゃぶりのなか、絵本大好きクラブを開かせていただきました。

事前に、「台風や大雨の際はできるだけお休みしてください~」とお願いはしていたのですが、

欠席は一組だけで、通常通りわいわい賑やかに過ごしました。

 

レッスンには、「何にでも飛びつくけれどすぐ飽きてうろうろしがち」という3歳後半の★くんと

「絵本を聴くのは大好きだけど、知的な活動にじっくり関わるのは苦手」という4歳後半の●くんが

参加していました。

 

わたしが絵本を読み始めると、絵本の世界に引き込まれて集中して聞いていた★くんが、

唐突に他の絵本を見始めたり、別の活動をしにうろうろし始めたりしていました。

もともとその話に興味をしめさなかったのなら

そうした姿も理解できるのです。

でも夢中になってわくわくした表情で絵本を見ていたかと思うと

いきなり興味がプツンと途切れて別のことをしだす姿が少し気になりました。

 

また、理由をたずねる問いにはきちんと答えられる一方で、

会話や指示のなかで耳にする言葉は誤って聞き取って、

とんちんかんな返事をしても平気という姿がありました。

 

本人の性質もあるし、3歳後半くらいだと

言葉は聞こえても言われている内容をイメージするのが難しい子も

まだたくさんいるので

それほど心配はいらないのかもしれません。

 

ただ親御さんの働きかけ方を少し調整すると

本来この子が持っている子どもらしい強い好奇心や素直に世界を

味わう力が、さまざまな場面でもっと発揮されるようにも感じました。

 

次回に続きます。

 

(風で遊ぶ理科工作の絵本を見て、作品作り。

上の見本どおり作るつもりが

異なるつなぎ方をしてしまったようです。

作った後で、本人が「あれ、あっちと違うね」と言いながら

うちわであおいで、よろよろ転がる様子を喜んでいました。)

 

 

 


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1 コメント

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興味深い記事です (トトロ)
2012-06-22 21:09:30
うちの息子も好奇心旺盛ですが、ほんとに集中力がなく、これしてたかと思うと急に違う事をしだしたりでこの性質に悩んでいます。色々手を出すがどれもとことん深める事なく、浅く広く薄い遊び方に、どうやって接したらいいのか分かりません。口だししないといいのかと思い、放任してたら一層酷くなる感じで、遊びを提案したり誘導したり、親が主導権を握るとたちまち嫌になるようです。これしよっと誘われてこっちも楽しくなってきたら、もう前にはいなく違う事をしてる感じです。工作はたくさん作るが作ったら興味なしで作ってる最中からまた違うのを作り出す感じです。これを好奇心旺盛な性質上の短所と捉えていいのかも悩みます。次回の続きの記事を参考にしたいので楽しみにしています。
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