子どもたちの積み木遊びを観察していると、
思ってもみなかったところに三角形の積み木を使う子がいて
びっくりする時があります。
子どもは頭が柔軟なんだな、と感心する瞬間です。
下の写真は小学1年生のAくんが宇宙科学館を作っていた時のものです。
大きな三角形の積み木を手にして
考え込んでいたので、それは山や屋根くらいにしかできないんじゃないかな?と
思いながら見ていたら、科学館の前の看板?案内板?を設置するスペースの土台にしていました。
レンガ積み木の文字の入っている部分もうまくはめこんで、何かそれらしい感じになっていました。
Aくんは毎回電子工作をしたがる子です。だから積み木遊びに誘った時は
「うーん」と不満そうな顔をしていました。
でも、「博物館を作っていた子がいるよ。Aくんは宇宙好きだから宇宙科学館を作るのも
楽しいんじゃない?」とたずねると、パッと顔が輝いて、
大きくうなずいていました。
それから1か所、1か所、自分の頭の中のイメージに従って宇宙科学館を作っていました。
↑らせん階段です。
入り口のところで面白い三角の使い方がありました。
スロープと階段です。
こういう部分、大人はなかなか気づきませんよね。確かに
こうした施設の入り口にはスロープと階段の両方がありますね。
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三角の使い方といえば、
自閉症のBくんの使い方に度肝を抜かれました。
最初、Bくんが三角の積み木を上の写真のようにして
天板を乗せようとしているのを見た時は、
「Bくん、それは無理だよ。乗らないよ」と注意していたんですが、
何といい感じに乗っかって安定していたんです。
近未来的なすてきな建物ができていました。
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小2のCちゃんは、
半透明の三角形の積み木をふたつ合わせて長方形を作ったものをたくさん並べて壁を作っていました。
大人は壁には長方形の積み木を使うといった先入観があるかと思うのですが、
子どもはそこに使うのか……とびっくりするような使い方をします。
迷路のゴールにおもちゃの500円玉を置いているのもCちゃんならではです。