(↑ビー玉コースターを作る男の子)
「いかに課題を解決するプログラムをスピーディーに正確に記述するか」を競う大会が
近いため、泊まり込みで競技の準備に明け暮れている息子。
適当な場所で寝て、適当な物を食べて、ひたすら問題を解きまくる日々。
裕福で衣食住と常に高いレベルで満たされて育ってきた息子の友達は、
食事がまずいといった環境の質の低下にかなりのストレスを感じているそうです。
「その点、ぼくはどこで寝ようと、何を食べようと平気」と、なんだか申し訳ないような
たくましさで、息子は楽しそうに今の忙しさを乗り越えているようです。
「それは、ごめんね。うちの家庭環境が適当すぎて」と謝ると、
「ぼくは、どんな環境かでストレスになることってないけど……」と言いかけて、
「そうそう、子どもの頃から、常に知的裕福な環境は与えてもらってきたから、
ほら、本とか頭脳パズルとかボードゲームとか実験道具とかパソコンなんかだけど、
そういうものが一日でもない生活は耐えられないな」と笑っていました。
考えてみると、息子が小さい頃は、バブル崩壊のあおりで旦那がリストラにあったもんですから、
極貧生活をしていた時期もけっこうあったんです。
でも、日本に住んでいると、図書館はあるし、実験くらいそこらへんのもので何でもできるし、
ゲームもおもちゃもなければ作ればいいしで、知的な面では裕福な暮らしを満喫していたのかもしれません。
番外 白い紙と えんぴつと…
という文章で書いたことがあるけど、1年365日、タタで大量のいただく白い紙でせっせと工作していたこと
を思い出すと、そうした日々にどんなにお金を積んでも買えない価値を感じます。
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教室の年長の男の子が、お父さんと公園に行くたびに砂鉄を集めを楽しむようになったそうです。
そうした楽しい経験の積み重ねの結果、教室でも磁石に興味を抱くようになっていました。
そこで、教室にあった100円ショップの「おえかきのおもちゃ」を分解して、
どんなしくみで絵を描いているのか目で確かめるととても喜んでいました。
(ラスチックのおもちゃを分解する際、割れたプラスチックが飛ぶと危ないので、
ゴーグルをつけて作業したり、破片が飛ばないような工夫をして作業したりしてください。)
ひっくり返すと、こんな風になっていました。
砂と砂鉄でおもちゃを作りました。
後から女の子が来た時は、化粧水のボトルに砂と砂鉄を入れて
ていねいにテープで封をして、砂の中から砂鉄が磁石で飛び出してくるおもちゃも作りました。
すっかり磁石に夢中になった教室の子たちと、
砂鉄を使って切符の磁気データーを調べる実験もしました。
切符の裏面に砂鉄をふりかけます。
余分な砂鉄を落として、切符にセロテープを貼ると、
下のような磁気データーがセロテープにひっついてきました。
(このデーターに乗車駅や日時時刻、運賃などの情報が記録されているそうです)
砂鉄がない場合、使い捨てカイロの中身を取り出して、ふるいにかけて、細かいものをとりわけるといいそうです。