小1の男の子たちのグループレッスンでの出来事です。
そのうちの一人の★くんに、
9000と10000の間を20に分ける目盛りが入っている線分を見せて、
いろんな場所の数をたずねたところ、
やったことがない問題にもかかわらず、上手に工夫して解く姿に感心してしまいました。
まさか、ヒントなしで解けるとは思っていなかったのです。
★くんは、線分を線としてでなく、
折ったり、切り分けて移動したりする図形のように捉えていました。
それで、
目盛りが20もあってこんがらがりそうな問題なのに、9000と10000の間を半分に折った位置の目盛りを9500と置いて、
9000から9500まで10の目盛りがありますから、
「50、100、150………」と言いながらも、指では100のまとまりずつで切り分ける真似をしながら、答えの9550や、9850を書き込んでいました。
また、そこから推測して、9000より小さい数の目盛りも言い当てていました。
こうした『問題が解ける』ということより、
わからない問題にぶつかった時に、
それを紙やひものイメージに置き換えて、
折ったり切リ貼りするようにして考えていく
★くんの『知恵』に感心してしまいました。
★くんは工作やブロックや積み木遊びが大好きな子です。
幼稚園の頃から、創りたいもののアイデアを練るところから、最後の仕上げまで全て自分ひとりでやり遂げる姿に感心していました。
上の写真は★くんの作品です。
★くんはもの作りからとても多くのことを学んでいることがわかります。
たとえば、次のようなピラミッドを制作する最中、
きちんと1つの辺のブロックの数を数えておかないと、向かい合う辺の長さが異なるので、
苦労して作り上げた作品がゆがんでくるのです。
すると泣く泣く、一部を壊して作り直すことになります。
★くんは、その失敗がそうとうショックだったらしく、
作る前に辺の長さやそこから推理できるブロックの数などをきちんと計算するようになっています。
また一段ずつ同じ色にしようと思うと、希望の色のブロックが足りなくなりますから、
今作っている段に必要なブロックの数を数えて、
ひとまわり小さいサイズの四角形にいるブロックの数を
計算しておかなければなりません。
必ずしも、いつも計算してするわけではないのですが、
何度か失敗して「次こそは!」と思っているときには、
幼稚園や小学校低学年の子であっても
そうした数について真剣に考えるのです。
森博嗣氏が、『創るセンス 工作の思考』の中で、
ものづくりのセンスについて次のようにおっしゃっています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
持って生まれたセンスの大部分は、「想像力」である。創ったものがどのように機能するかといった結果が、あるいはどのように創っていけばよいかといった過程が、映像的にイメージできる。
つまり「見える」のだ。
もともといろいろな対象を映像的に捉えているから、こういった想像力が養われる。その才能がない人は、より沢山の経験をして、映像データーを蓄積しなければならない。
(『創るセンス 工作の思考』集英社新書)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
虹色教室に幼い頃から通ってくれていて、
ものを創ることが生活の一部となっている子たちが、算数や国語の
複雑な問題を解くとき、
それは想像力豊かに自分の知恵で解いていく力に驚かされます。
解法パターンなど覚えなくても、
質問されている内容をしっかりとイメージして、
自分の知恵で解いていくことができるのです。
1~20までの足し算を教えると、その日のうちに、
それを応用させて3ケタや4ケタの数を足したり引いたりしてみせるのです。
そのうちの一人の★くんに、
9000と10000の間を20に分ける目盛りが入っている線分を見せて、
いろんな場所の数をたずねたところ、
やったことがない問題にもかかわらず、上手に工夫して解く姿に感心してしまいました。
まさか、ヒントなしで解けるとは思っていなかったのです。
★くんは、線分を線としてでなく、
折ったり、切り分けて移動したりする図形のように捉えていました。
それで、
目盛りが20もあってこんがらがりそうな問題なのに、9000と10000の間を半分に折った位置の目盛りを9500と置いて、
9000から9500まで10の目盛りがありますから、
「50、100、150………」と言いながらも、指では100のまとまりずつで切り分ける真似をしながら、答えの9550や、9850を書き込んでいました。
また、そこから推測して、9000より小さい数の目盛りも言い当てていました。
こうした『問題が解ける』ということより、
わからない問題にぶつかった時に、
それを紙やひものイメージに置き換えて、
折ったり切リ貼りするようにして考えていく
★くんの『知恵』に感心してしまいました。
★くんは工作やブロックや積み木遊びが大好きな子です。
幼稚園の頃から、創りたいもののアイデアを練るところから、最後の仕上げまで全て自分ひとりでやり遂げる姿に感心していました。
上の写真は★くんの作品です。
★くんはもの作りからとても多くのことを学んでいることがわかります。
たとえば、次のようなピラミッドを制作する最中、
きちんと1つの辺のブロックの数を数えておかないと、向かい合う辺の長さが異なるので、
苦労して作り上げた作品がゆがんでくるのです。
すると泣く泣く、一部を壊して作り直すことになります。
★くんは、その失敗がそうとうショックだったらしく、
作る前に辺の長さやそこから推理できるブロックの数などをきちんと計算するようになっています。
また一段ずつ同じ色にしようと思うと、希望の色のブロックが足りなくなりますから、
今作っている段に必要なブロックの数を数えて、
ひとまわり小さいサイズの四角形にいるブロックの数を
計算しておかなければなりません。
必ずしも、いつも計算してするわけではないのですが、
何度か失敗して「次こそは!」と思っているときには、
幼稚園や小学校低学年の子であっても
そうした数について真剣に考えるのです。
森博嗣氏が、『創るセンス 工作の思考』の中で、
ものづくりのセンスについて次のようにおっしゃっています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
持って生まれたセンスの大部分は、「想像力」である。創ったものがどのように機能するかといった結果が、あるいはどのように創っていけばよいかといった過程が、映像的にイメージできる。
つまり「見える」のだ。
もともといろいろな対象を映像的に捉えているから、こういった想像力が養われる。その才能がない人は、より沢山の経験をして、映像データーを蓄積しなければならない。
(『創るセンス 工作の思考』集英社新書)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
虹色教室に幼い頃から通ってくれていて、
ものを創ることが生活の一部となっている子たちが、算数や国語の
複雑な問題を解くとき、
それは想像力豊かに自分の知恵で解いていく力に驚かされます。
解法パターンなど覚えなくても、
質問されている内容をしっかりとイメージして、
自分の知恵で解いていくことができるのです。
1~20までの足し算を教えると、その日のうちに、
それを応用させて3ケタや4ケタの数を足したり引いたりしてみせるのです。