『循環』のアイデア 2 (子ども間、または大人と子ども間で「教わる」「教える」関係が生まれるようにサポートする)
小学生の女の子が紙コップでお人形を作った後で
お花の形のスパンコールと丸い形のスパンコールを組み合わせて
ブローチのように見える小物を作っていました。
簡単にできる上、とても美しい作品だったので
その子より年下の女の子たちを集めて、こんな作品が作ってみたいかたずねると
大喜びでやりたがりました。
このように子ども同士で先生役、生徒役ができるように
間を取り持つと、
次からはお友だちに作り方を教わったり、
「すごいね」と自分の作品を褒めてくれた子に「作り方を教えてあげようか?」
とたずねる関係が生まれます。
教える子は誇らしそうです。
教わる子たちは、わくわくしています。
列車遊びをする子に、
「貨物列車に荷物を乗せるところを作ってみる?」とたずねると、
大乗り気でした。
そこで紙コップを積み木が入っていた箱で吊り下げて、
荷物を入れて上下に動くしかけにしました。
磁石などひもで吊って、クレーンを作るのも楽しいですね。
このように遊びに手作り作品を加えると、
「作り方をきちんと見ていてね」と言いながら、
大人が教えて、子どもが他人の話に耳を傾けながら習う関係が
生まれます。
こんなときに、「○○を作りたい子!おいで~!」と他の子らにも声を
かけると、何人かの子がいっしょに真剣な表情で学びの輪に加わるはずです。