虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

子どもの能力が伸びる場の決め手は、『循環』 4

2012-06-29 17:19:18 | 子どもの個性と学習タイプ

 『循環』のアイデア 2  (子ども間、または大人と子ども間で「教わる」「教える」関係が生まれるようにサポートする)


小学生の女の子が紙コップでお人形を作った後で

お花の形のスパンコールと丸い形のスパンコールを組み合わせて

ブローチのように見える小物を作っていました。

簡単にできる上、とても美しい作品だったので

その子より年下の女の子たちを集めて、こんな作品が作ってみたいかたずねると

大喜びでやりたがりました。

 

このように子ども同士で先生役、生徒役ができるように

間を取り持つと、

次からはお友だちに作り方を教わったり、

「すごいね」と自分の作品を褒めてくれた子に「作り方を教えてあげようか?」

とたずねる関係が生まれます。

教える子は誇らしそうです。

教わる子たちは、わくわくしています。

 

列車遊びをする子に、

「貨物列車に荷物を乗せるところを作ってみる?」とたずねると、

大乗り気でした。

そこで紙コップを積み木が入っていた箱で吊り下げて、

荷物を入れて上下に動くしかけにしました。

磁石などひもで吊って、クレーンを作るのも楽しいですね。

 

このように遊びに手作り作品を加えると、

「作り方をきちんと見ていてね」と言いながら、

大人が教えて、子どもが他人の話に耳を傾けながら習う関係が

生まれます。

こんなときに、「○○を作りたい子!おいで~!」と他の子らにも声を

かけると、何人かの子がいっしょに真剣な表情で学びの輪に加わるはずです。

 

 

 

 


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