「これ、どうやってするの?」とたずねられたとき、
「どうやってするんだと思う?いろいろやってみたら?」と答えると、
熱心にいろんな部分を触ってみて、その結果を確かめつつ、
「こうしたら、こうなるんだな」
「なら、こうしたらどうなるんだろう?やってみよう」と自分で試してみたい課題を上手に見つだすこと
ができる子がいます。
次には、「最初から最後まで~こうなるようにしてみたい」といった
全体像を把握した視点から、
大きな目標を立てるのも上手にできることも。
自分で課題を見つけだすことができないと、
ちょっと触って、珍しさが薄れると、
たちまち飽きて興味を失ってしまいますよね。
「自分で課題を見つけだす」ということは、
物事を五感で味わって、よく観察して、
知恵を絞ったり、工夫したりして、能動的にかかわるときに
できるようになることです。
自分で課題を見つけだすのが上手なら、
作文の宿題で、「書くことが思いつかない」と悩むこともないし、
遊びでも勉強でも、やればやるほど新しい面白さが発見できるはずです。
でも、「自分で課題を見つける力」って、どうすれば身につくのでしょう?
子どもは赤ちゃんのときから、この「自分で課題を見つける力」を持っていて、
暇さえあれば、それに磨きをかけようとしているものです。
何でも触ってみようとし、味わってみたり、投げてみたり、
ひっくり返してみたりします。
触れたり、振り回したりするうちに、自分が手にしているもので
どんなことができそうか、さまざまな可能性を感じとって、課題を見つけだします。
危険がないものなら、まず子どもに自由にやらせてみて、
課題を発見する力や探究心や実験的に物事を考えていく力が
その子の内面から引き出されるのを待って、
声をかけたり、お手本を見せたりするようにすると、
自然にそうした力は育っていきますよ。
ほとんどの親御さんが、
子どもが自分であれこれしてみようとするときには、
「ちゃんと説明を聞いてからやりなさい」「こうしたら、こうなるでしょ。やってごらん」「それはダメ」と
うるさく干渉して、
子どもが飽きて放り出しそうになるときに、
「自分でいろいろ触って試してみなさい」と指示しておられます。
子どもが熱中しているときや、好奇心が高まっているときには、
妨害ばかりして、
子どもの興味が薄い状態のときに、
「高いパフォーマンスを見せてちょうだい」と要求するような対応をしがちなのです。
大切なのは、子どもの気持ちが高ぶっているときに、
自由にあれこれやらせてあげて、干渉しすぎないことです。
失敗したり、もたもたしたりしている姿を
辛抱強く見守るようにします。
どんなに時間がかかったとしても、自分で発見したことは、
教えられたどんな知識よりも、
感動やワクワク感が伴っていますし、
次に自分が試してみたいと思う「課題」が
そこから生まれてくるからです。
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レバーを押すと2重になっている階段の一部が上下します。
あひるの羽根部分のでっぱりが、それにひっかかり、斜めにすべることを繰り返すことで、
あひるが階段をのぼっていきます。
シンプルな100円ショップのおもちゃですが、
ノーヒントで子どもに探求させていると、さまざまな発見や気付きがあります。
大人の干渉が多いと、自分の言葉で考えを表現しようとしなくなります。
大事なのは、子どもの気づきが間違っていても、教えよう、修正しようと焦らずに、
子どもに自分の言葉で考えを表現することや、
自分の考えを追うことに自信をつけてあげることです。
子どもはもともと頭を使うことが大好きなので、
「教える」ことより、「待つ」ことを優先させていると、
自然によく考えるようになります。
いつもブログを参考にさせてもらってます。
私には1歳と3歳の男の子がいます。
個性の違いか、手のかけ方の違いか、
下の子はおもちゃを見つけると、ずーっと探索・研究を続け、自分で遊び方を発見し、ニヤッと笑います。
しかし、上の子は「どうやるの?」「ママやって」ばかり。少しだけやり方を見せても、自分で考えようという姿勢がなかなか出てきません。極端に失敗を恐れているようで、なんでも答えがあると思い、知りたがります。小さなころからその傾向があったので心配していましたが、こんな息子も、工作になると自分のアイディアがたくさん出てきます。お絵かきも以前はママ書いて、ばかりでしたが、最近はどんどん自分で書きだしました。
兄弟で180度違う二人。個性なのかな?と最近思ってます。