虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

ブロック遊びで、考えること、想像することが好きになる 続き

2017-01-01 08:09:33 | レゴ デュプロ ブロック

3歳0カ月~3歳3カ月の子たちのブロック講座の様子です。

光の当て方で、パカパカ動くきりんさん。

今日参加した子たちは、科学を取り入れたブロック遊びに夢中になって長い時間取り組む姿がありました。

おばけ屋敷(通路のようなもの)を作っておばけを映しだしたり、テレビを作って映すのもとても人気がありました

 

今日のレッスンでは次のようなことを親子で学んでいただきました。

■ 風、光、磁石、ゴムの働きを利用したさまざまなブロックでの遊び方。

■ 幼い子が自分でブロックを作るようになるための働きかけのコツと、ブロックの世界を広げるコツ。

■ 滑車やてこの働きを利用した作品の作り方。

■ 「転がる」「巻きあげる」「ジャンプさせる」「開閉」「前後にスライドさせる」「ビー玉の重さで動かす」「回転させる」などの動きを作りだすポイント。(3歳児でも簡単にできて理解できるレベルで)

 

アヒルで数遊びをした後でブロックで作る数の階段パズルにチャレンジ。

どの子も興味しんしんで取り組んでいました。

 

駅などにある両開きのエレベーター。

 

こうして3歳児さんたちが帰った後で教室に来た小学2年の●くんが残してあったこのエレベーターの基本をもとにして面白い作品を作ってくれました。

 

エレベーターの高さをもっと高くして、出入り口の窓の上部に達する階段を取り付けています。

 

そして、何を見せてくれるのかと思いきや、「消しゴムくんとブロックくんがエレベーターに乗りま~す」とのこと。

 

その後、反対側の窓からのぞいていると、スルスル上って行ったエレベーターから黄色いブロックくんだけが見えた時点でブロックくんをおろし、

さらにスルスルエレベーターを巻きあげて、窓の上部で消しゴムくんだけを降しました。

 

階段は、滑り台なのだそうで、最上階まで行き着いた消しゴムくんは、ブロックの滑り台を滑り降りてきました。

消しゴムくんとブロックくんが重なり合ってエレベーターに乗っていたのにはそんな理由があったとは……。

●くんの演出で、ちょっとしたショーを見ているようでした。

 

今日のブロック講座には2歳3カ月~4歳1ヶ月までの4名が参加してくれました。

今日、参加してくれている子はたまたま3名までが教室のグループレッスンにも参加してくれている子だったため(別の日は新規の方が多いです)、

基本のブロックの組み方や動かし方を教えると、すぐさま試行錯誤しながら(お母さんに手伝ってもらいながらしている子もいました)発展させていく姿があって面白かったです。

教えると、それを使って自分なりに発展させていく能動的な姿が頼もしかったです。

 

上の写真は4歳1ヶ月の☆ちゃん。

「エレベーターの見本」と「間に障害物を挟んで物が落ちるのを堰き止めておいて、障害物を取り除くと物が落ちる見本」を見せると食らいつくように見ていて、その後、それらを複合させて自分なりのアイデアで遊びだしました。

☆ちゃんが「こうしたい」と考えたアイデアは、「ハムスターを1匹ずつエレベーターに乗せて堰き止めてある板の上に降し、板を引っぱってハムスターを動く歩道の上に降ろして、歩道を動かす」というもの。

途中でエレベーターを2つ接続して、2段式のエレベーターも作っていました。

学んだことを発展させていく方法に次のようなふたつがあります。

 

■ 基本で学んだものをたくさん作って同じものを合体させて作っていく。

■ 基本で学んだものと別の基本で学んだものを複合させることで、それまでにない新しい機能を生み出す。

 

☆ちゃんは、自分の「こうしたい」という目的をイメージし、②の方法を駆使して、物を作りだすことができる力が育っているようです。

また、ストーリー性を持たせているところも素敵です。

 

3歳5カ月の●ちゃんのお母さんとの共同作品。

基本の輪ゴムの働きを使ってブロックを動かすアイデアを応用して、ハムスターの空中ブランコ風のおもちゃを作っていました。

シンプルな巻いた輪ゴムがもとに戻ろうとする力を利用してぶらさがったハムスターたちが、縦にぶらさがった状態から横にぶらさがった状態になって

まるでUFOがまわっている時のようなナベブタ状の形を作りだすことができていました。

ハムスターに働いている遠心力を見ることができる面白い作品でした。

この●ちゃんの発展のさせ方は、(ブロックから離れちゃいましたが)物の性質を理解して、それがどのような動きを生み出すのか知った上で、応用させて作品を作るという発展のさせ方です。

 

3歳4カ月の★ちゃんの作品です。

ペットボトルを使って水族館用のシャチを移動させる車の作り方を教えたところ、半透明のコップを使って中身が見える移動車を作っていました。

★ちゃんは、作り方を同じにして、似ている素材を使って作るという応用の仕方で発展させています。

発展のさせ方は、

この他に「次元」を上げていく(2次元を3次元に3次元を4次元に)といった方法、

ストーリー性を持たせる、

自分が作ってみたいものを学んだ内容を使って表現してみる、

などさまざまな方法があります。


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ブロックのあそびかた (けんたんまま)
2017-03-08 14:10:11
3才の息子は、物を作ることがだいすきです。

今は積み木で、色々つくっています。
輪ゴムを使っての遊び方、とても驚きました!

実は私、以前、保育士をしていました。
しかし、男の子のブロック遊びは武器を作って、遊ぶ姿ばかりで、あまりいいイメージがありませんでした。


先生のブロック講座で是非息子と
楽しみたいです。
また、保育士として復帰する際にも、先生のあそびを取り入れたいので
勉強させていただきたいと思います。


ご多忙のところ申し訳ないのですが
連絡いただけるとうれしいです。

よろしくお願いいたします。
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