嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

履き道楽 WESTBOURNEにっき-3 買ったからには一刻も早く履きおろす

2013-07-08 10:25:03 | 履き道楽
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くっくは履いてなんぼ、当たり前の事実ですが、特にこんかいのこれのような、スタイル、造りともに、長持ちしちゃうプロダクツは早く履きおろさないと買った意味がありません。

と申しますのも、ローテーションを組んで履き回す私の場合では1足あたりまあざっと40年はもっちゃう。現在の年齢を考えますと、とてもぢゃないけど死ぬまでにはきつぶせない。というわけで、一日に3、4足を履き回す、などということも別段珍しくはないのです(ヘンタイともいいます)。ホテル業なだけに屋内でも常に履いている、というのは大きいか。

で、履いたあとに手を入れて、というのを繰り返すうちに、えもいわれぬオーラのようなものが靴に備わるようになるのは事実です。
新品にはゼッタイに出せない味わいというやつ。
ディスプレイされている靴でオーラがでているのはまず見たことがない。洋服と違い、皺やシミ、キズが入ってなんぼ、というのは靴ならではです。

人間なんて明日、いや今日、死んでしまうかもしれないわけですから、せいぜい悔いのないように楽しんでおきましょう、というのが私の方針。
また靴バカの私の場合、この先、秋にも来春にもどんどん靴が出来上がってくる(完全意味明瞭)関係で、うかうかしていられない、というのもあるか(爆)。

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というわけで、急遽引っ張りだした、お手入れクリームのみなさま。

靴ひもを外してディアマント→サフィール→コルドヌリアングレーズの順番で、それぞれ艶出ししながら3周ほどいたしました(爆)。一足あたり映画1本程度の時間です(爆)。



以下次号。


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履き道楽 WESTBOURNEにっき-2 仕上げの方向性を決める

2013-07-08 10:02:45 | 履き道楽
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うひひ、箱の表記にはこのように書かれております。珍しく読める字だ(爆)。なかには左手で書いたのですか、と突っ込みたくなるミミズ表記もあって笑えるのですが、今回はまとも。

それにしてもミュージアムカーフのiris purpleですよ!!空前絶後もよいところ。念のために訊いてみたのですが、今後のバイリクエストでもこのシリーズに採用されている色に関しては注文は2度と不可能な由。

john lobbマニアのみなさまは先刻ご承知でしょうが、このブランドでは常に30%のサーチャージを払うと、いつでも店頭でカタログを片手に、特別注文をかますことができて、気に入ったモデルを好みの色の革で仕立てたり、素材をゴージャスなエキゾチック系レザーやスウェードのそれに変更することができるのです。

こんかい私がいっさい迷わずに選んだこの紫はじつはpaul smithならでは、といってよい特別色ですが、それがまたジョンロブ名物のまだら染めを行うミュージアムカーフに、違和感なく落とし込まれているあたりにシビレて、つい動いてしまったわけです。同系色に染められた、シューツリーをはじめ、靴ひもなども効いてただ事ならぬ高級感が漂います。

このチョイスは、個人的にパープル好きだった、というのもありますが、世界的に見ても、メンズシューズにパープル、というのは例が少なく、シリーズにあるグレー(東京店で履いたときには明るめのブラウンに見えたのですが、外光に照らしますと味わい深かったです)やブルー、グリーンというのは、まだ「有り得る」。
唯一、ベルルッティあたりですと可能性あり、ですが、別段珍しくはない。

そこへゆくとエキセントリックなブランドならともかく、「あの」john lobb がムラサキ~??となって、意表を突いてくださるあたり、今風にいいますともろに「ササった」わけっすね~(汗)。

このようなプロダクツはおそらく2度と手に入らないだろうな、と湯田中の温泉につかっている最中に、ハタと気がついた瞬間に行動を起こしておりました(真鴨ともいう)。

作戦としては、このまだどちらかといえば沈んだ感じのiris purpleを若干明るめに成長させるべく、クリアー系のクリーム類でもって栄養を行き渡らせた上で、ミュージアムカーフの質感を、トゥ部分に分厚いクリアー層を形成することで強調する方向で決定(そんなにうまくゆくかな?)。
これですとハイライトがあたった場合に、ゲヒン一歩手前の凄みが出ることでしょう、多分。

以下次号。






履き道楽 WESTBOURNEにっき-1 靴を買ったらどうするか

2013-07-08 09:32:32 | 履き道楽
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さあて、いよいよ手元には話題のWestbourneさまがやって参りました!
前日からの肉体労働による疲労の蓄積などどこへやら(爆)、コーフンを鎮めるべくお茶などをすすりつつ、作戦を立ててみましょう。
まあざっとこのさき40年はお世話になる関係で、靴というのは履き始めが肝心。なにもせずともある程度のツヤは有しておりますが、やはりここは製造からここまでストックルームで眠っていたわけですからして、今後の酷使に備えていただく必要があるのです。

あらためて振り返ってみますと、私がjohn lobbの靴にたどり着いたのは1995年。当時はまだ青山にお店があり、そこで買って以降、ここまで新品、中古織り交ぜて、じつに8足にお世話になっております。9足目にしてこれがやってきたわけですが、こんかいのように工場で製造されてから1年以内である、と思われるプロダクツを手にするのはたぶん初めて。
さよう、長いことアコガレの期間があって、アコガレているうちに廃盤になる、というニュースを聞いてあわてて売り場に駆けつけたり、今回のようにいま動いておかないと、2度と入手不可、とならない限り買わない、というか買えない(涙)。
原皮の値上がりも相応にあるのでしょうけれど、じつは手作りの行程がほとんどを占めるこのブランドでは人件費の高騰が反映されているとみますた。20年前からみて同グレード同士の比較で、ほぼ倍ですもんね。

いままでは製造から数年は経って、皮もパリパリまではゆかなくとも、どこか乾いた感じが漂うのが多かったのですが、今回のこれはなんというか香りが違います。接着剤やコルク、塗料、もちろん原皮の香りなどなどが混ざった、えもいわれぬよいカヲリがまずは印象的。なんというか作り立て、というやつですよ(爆)。

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つまりは油脂類の補給は履く前にはそれほど必要ない。

また、この靴につかわれているミュージアムカーフというのはまさに極上品で、ほとんど手を入れなくともいやになるほどツヤが出ちゃうのは他のモデルで経験済み。

箱から取り出してみますとワックス成分がまだ表面にまとわりついていて、乾燥は最小限な模様。

以下次号。







゜+。:.゜(*゜Д゜*)キタコレ゜.:。+゜梅雨明けとともにWestbourneさまチェーックイン(爆)!!

2013-07-08 09:12:51 | 今日の逸品
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さて、オフ会の当日にはなんと関東甲信越地方「梅雨明け」との吉報ももたらされてはいたのですが、あいにくと2亀の午前中は雨模様。

ドハー、画像のBMWで、近所のワインディングへと出向いて横向かせるか、と企んでいたのですが(うそですよ~)、気がつけば前夜からの騒ぎ過ぎ、飲み過ぎでそれどころぢゃない(だめだめ)。

みなさまを送り出してからは、まさに燃えかすとなって、残務整理(完全意味明瞭)に追われていたのですが、夕方近くなってからなぜかFEDEXのトラックがおいでになり、フランスからの荷物が届いているというではありませんか!


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キタ・:*:.・,・ヾ(*´∀`*)ノ。・:*:.・,・ァううむ、パリのエルメス直営店からのを荷物の中身は、そうjohn lobb for Paul Smith WESTBOURNEさまご来臨の瞬間でございますた!

というわけで、次号より新シリーズ「Westbourneにっき」が始まります(爆)。世にも稀な空前絶後のプロダクツをどう手なずけるのか、興味の焦点はその辺り、どうぞお楽しみに!


こんどは全館貸し切りオフ会!

2013-07-08 08:49:32 | 今日の逸品
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沖縄にでもいるような、モワーとした湿気が立ちこめる中、おいまつえんでは毎年恒例のオフ会が開催されました。
ことしは10周年、ということで異様なまでの盛り上がり。

参加募集の開始と同時にキャパシティ一杯の申し込みを頂戴いたしたのですが、そんななか、九州から単身、自走してくるという参加者がある、ときいてそのようなお客様をお断りしたのでは宿の名が廃る、というわけで、幹事さんと相談しつつ、お客様をぎゅうぎゅうに詰め込んで(爆)、思い切り濃厚に過ごしていただきました(いいのか)。

画像に映っているのはhyundaiやChevroletではなくOPEL。レッキとしたジャーマンプロダクツですが、そこはそれ、GMグループ傘下の会社ですからして、どこか無国籍な雰囲気が漂います。

OPELは日本の市場から撤退して久しいわけですが、オーナーさんたちの情熱は熱くなるばかり。絶版となったら輪をかけて、というわけでございます。さすがに他のブランドへの乗り換えも増えてきてはいますが、画像の3世代目のベクトラというモデルではまだパーツ供給の心配も少なく、依然バリバリな模様。

食事の後にはお約束の

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これをいただきますた。今年も美味しかったです>銀3。ことしからはなんと、鉄工所がオリジナルで売り出していた、というオリジナルの鉄板をつかって、焼き上げた成果が出てさらに仕上がりがよかったです。

さらに

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シヤワセな方々にはこのようなイヴェントもあって盛り上がらないわけがない(爆)!ケーキは若干小さいのではないか、と危惧したのですが、とんでもない。濃密な味とフレッシュネスが極上。

オフ会の夜はエンドレスかとおもわせる怒濤のイキオイですぎてゆくのですた(ためいき)。