ノーベル文学賞を受賞した中国の作家・莫言は「言うなかれ」という意味のペンネーム。朝日新聞には「ペンネームで中国での自分の困難な立場をウンヌン」との説明がありました。作品についている自伝では、子どもの頃から発言で失敗することが多かったので、と自己紹介をしていましたが、どんなものだろう。現在の中国の強圧的な状況では、これだけの文学を書くのも大変だろうと推察します。その一方では、莫言は旧・ソ連のソルジェニーツィンのような「圧政への抵抗の作家として闘う」というスタンスでもない。自由な外国から「もっと闘え」と勝手な論評をするのは間違っていますね。私は勝手に「現代中国の魯迅」と名付けておきましょう。面白い本が多いので、楽しみ。ただし、「ノーベル賞をもらったら以上終わり」ということにならねばよいがなあ、と心配もしています。
おうみ進学プラザの伝統のオリジナル教材「電話帳」(高校入試問題集)が間もなく登場。実は夏期講習会でも使用しているのですが、本格的にドッカーンと登場するのは秋から。昨日は瀬田教室で「今週の宿題はデンワチョウの北海道でーす」というのをやりました。早く前へと出て行くのは良いことです。電話帳はおうみ進学プラザの季語で、「いよいよ受験のシーズンが来るよ」ということです。がんばって取り組みましょう。
写真は「筋力で表現する豊かな実りの秋」のシリーズ。宮城県産の「ひとめぼれ」です。たくましい先生たちに、文字通りヒトメボレ。