多様性の中の愉悦

新春ご愛顧キャンペーンの豆。

コスタリカ　ラカンデリンジャー　ゲイシャですが、
ぽつぽつとした注文が入りだしました。

試飲した方も反応は様々です。

そのさまざまを引き起こす要因は、香りと味が一色で表される
ものとは違い、いくつものメッセージ的な主張が立っている
せいでしょう。

まずは香りからレモンやオレンジのようなイメージが立ち、
さらに杏やナッツの様な味と喉から戻る香りで、鼻の中に
留まるフローラルな楽園の面持ちが残ります。

最初の一口から、いくつもの顔が思い浮かびそれが様々な
インスピレーションを呼びます。

それに浸り思いをはせるもよし、人によってはそれを拒み
豆の欠点を探し出します。

酸味が強いとか、珈琲じゃないような味だとか。

さらに一口、またさまざまな顔と味がまた訪れ、舌には
さらに強い甘味の印象が残ります。

酸味と甘みのアンバランスを楽しみ、欠点と思われたイメージを
壊し、この特長を喜べるようになれば、さらに香りの顔を立体化
させ、味を楽しめるようになります。

そして、そこにある奥行をたどるうちにこの珈琲の実力を知る
ことになります。

ゲイシャにしろバカマラにしろ、この多様性がひとつの重要な
魅力であり、希少な体験とそれを知る喜びが解るとこれは
次にはどんな顔がと探索する喜びも加わります。

よく類稀なる酸などと表現されるこの今一番珍重され評価されて
いる豆種の特長です。

このコスタリカは今あるだけ200g2280円でのご提供です。
今月一杯の予定です。