King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

目指すべきもの

2013年01月29日 12時01分06秒 | 珈琲
私は当店に初めて訪れる方には必ず質問することがあります。

それは、どんな珈琲が好きですか。というもの。

どんな味がいい珈琲なのか。

どんな味がうまい珈琲なのか。

どんな味を求めて豆を買っているのか。

常に興味を持っていました。人それぞれそれが違うのは当たり前。
そして、それを知らずに商売をしている人が実に多いのです。

どんな味が求められているのかも自分がどんな味の珈琲を供給しようと
しているのかもはっきりしないで、それがどんな評価を受けるかも知らず、
こんな無責任なことがあるでしょうか。

でも、喫茶店で売られている珈琲がどんなものであるかみればそれも
だいたい見当がつくというものです。

自分で焙煎する人が増えていても日本全体の珈琲レベルが上がっていく
様相もありません。

世界的にはよりスペシャルティグレードのものが供給され、それを売りにする
店舗展開がファーストフード的なセルフの店でも豆を売りにする傾向は増えると
いいます。

そんな豆の画一的な点数評価に何の意味があるのでしょうか。

いくら高い豆だからと言ってそこで売られている珈琲がうまい保障にならない
ことは珈琲通なら知っています。

とはいえこんな世の動きに対して、行政や法律で規制してもおいしい珈琲が
飲めるとも思えず、おいしい珈琲を飲む機会を増やすことでしかこの動きに
対抗することはできないでしょう。

最近、復興予算や景気対策の巨額予算がさらに膨らむ報道ばかりが出て
いますが、もうすでに景気後退から20年、災害から3年といくら予算措置を
講じても一向に良くならない事態は続いていて、これが巨額予算を目白押し
しても何もつながらない感じは同じです。

政府的には原発事故は収束宣言がされ冷温停止状態が保たれていると
されていますが、実際の具体的事態を知らせる報道すらないのです。

一部のネットで情報では今でも放射能がダダ漏れで、汚染水は増え続け
作業員が賃金低下で集まらなくなっている危険な状況といいます。

それなのに政府では次の原発を作るための準備がされていたり、再稼働のための
準備も着々と進めています。

それらすべて巨額の予算の前にうやむやにされ景気回復と増税のため
実際の安全と国民の生活はどうなっていくかの答えは見えないのです。

福島の農業人口が一万人も減ってしまったり、無理な避難行動でお年寄りが
次々に亡くなったりといった不幸に全く反省の弁も対策もなされないで、
予算建てさえすれば済んでしまうのかとても疑問です。

そんな疑問を放置して置かず尋ねつづけるというのも重要でしょう。

いきなり失礼ですが私も珈琲に関して、いつもそんなことからも尋ねずには
いられないのです。

中には質問に質問で答えるという猛者もいますが、私の答えは季節のブレンド
です。

いつも答えています。どんなイメージでどんな味を求めてこの味になったのか。
一度味わいに来られてみてください。
コメント
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