金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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53:宮城谷昌光 『孟嘗君〈3〉』

2006-03-01 12:04:17 | 06 本の感想
宮城谷昌光『孟嘗君〈3〉』(講談社文庫)
★★★★★

三巻目になりましたが、中だるみの気配もなく、あいかわらずの面白さ。
風洪(白圭)が去り、田嬰に引き取られた田文は成長するにしたがって
才を発揮。そして孫子大活躍!
時代背景をまったく理解してなかったのだけど、
漢文に出てきた人物を発見し、ようやく歴史上の位置づけがわかってきた。
根っからの悪役というのもいるのはいるのだけど、
悪役で登場した人物のかっこいい面が明らかになったり、
友好的な関係を結んでいた人物の残虐な面が見えたりと、
人物の多面性が強く押し出されているような気がする。
姿を消した美少女が今後どうかかわってくるのか気になります。

とりあえず三巻まで図書館で借りましたが、これ、おもしろいから買いますよ。

コメント
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