本の感想133:佐藤多佳子『黄色い目の魚』(新潮社)
★★★★☆
疎外感からイラストレーターである叔父の家にいりびたるみのりと、
「ろくでなし」の父の影響でひたすら絵を描く木島。
ふたりの幼年時代から高校時代までを描く連作短編集。
絵でつながれた二人のロマンスもいいのだけど、
個人的には別々に生きていた子供時代の話のほうが好き。
ふたりの人生が交差する「からっぽのバスタブ」では、
美和子への手紙がいかにも「つなぎ」だなあという感じがして
やや気になりましたが、
出会ったことによって、それぞれが内面の問題を克服していく過程は
読み応えがあっておもしろかった。
★★★★☆
疎外感からイラストレーターである叔父の家にいりびたるみのりと、
「ろくでなし」の父の影響でひたすら絵を描く木島。
ふたりの幼年時代から高校時代までを描く連作短編集。
絵でつながれた二人のロマンスもいいのだけど、
個人的には別々に生きていた子供時代の話のほうが好き。
ふたりの人生が交差する「からっぽのバスタブ」では、
美和子への手紙がいかにも「つなぎ」だなあという感じがして
やや気になりましたが、
出会ったことによって、それぞれが内面の問題を克服していく過程は
読み応えがあっておもしろかった。