金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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現在、記事の整理中。

はやみねかおる 『都会のトム&ソーヤ (2)』

2006-06-11 16:31:22 | 06 本の感想
本の感想121:はやみねかおる『都会のトム&ソーヤ (2) 乱!RUN!ラン!』
(YA!ENTERTAINMENT)
★★★★☆

栗井栄太さがしが続くのかと思ったら、
二巻にしてすでに正体が明かされてしまいました。
ほかに個性的な登場人物が出てきたせいか、
内人の活躍のほうが絵的に派手なせいか、
十分にスーパー中学生なはずの創也が凡人に思えてきて困る。
「そろそろ、自分にできないことが世の中にはたくさんあるんだってこと、
 理解してもいい年齢だろうに……」
と内人が創也について冷静に感想を述べているところに笑った。

このレーベル、写真を使ってる本もあるけど絵のほうがいいな。
にしけいこさんの絵はかわいらしくて、雰囲気もあってる。
197ページの挿絵のジュリアス、
子どもの体に大人の顔が乗ってるようで怖かったけど。

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北村薫 『語り女たち』

2006-06-11 15:14:02 | 06 本の感想
本の感想120:北村薫『語り女たち』(新潮社)
★★★★☆

先日仕事で、口承文学について書かれた津島佑子「物語る声を求めて」を
読んだばかりなので、内容の一致に不思議を感じつつ読了。
アラビアの王のごとく物語を求める「彼」のもとにやってきた
17人の女たちが語る、日常の中の不思議体験。
文字の色、装飾、文章、どれをとっても美しい短編集。
「夏の日々」「ラスク様」「水虎」が特に印象的でした。
北村さんの文章は本当に透明で清潔だ。

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