金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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桐野夏生 『リアルワールド』

2006-06-10 16:28:44 | 06 本の感想
本の感想119:桐野夏生『リアルワールド』(集英社)
★★★★★

昔『OUT』を読んだきりの作家さんですが、おもしろかった!
トシコの隣家の少年が母親を殺害したことからはじまった、
女子高生四人の日常の崩壊。
仲良しグループを作りながら、でもおたがいに秘密をかかえていて、
隠していると本人が思っていることは実は見破られていて、
拒絶したり憎んだり、見下したり羨んだり。
登場人物がいきなりバタバタと死んでしまう展開には唖然としたし、
いまいちすっきりしないラストでしたが、
一気に読ませてしまうだけのパワーを感じました。
ミミズを手助けしてしまう心理はよくわからなかったけれど、
女子高生四人の関係、互いに向けられた感情はリアルだった。
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ジャクリーン・ウィルソン 『ガールズ・イン・ラブ』

2006-06-10 15:15:54 | 06 本の感想
本の感想118:ジャクリーン・ウィルソン『ガールズ・イン・ラブ』(理論社)
★★★☆☆

ちょっぴりぽっちゃりの主人公エリーと、その親友・色っぽいマグダに
ゴスロリ系(?)ナディーン。
ナディーンに彼氏ができたことがきっかけで、
エリーは自分にも素敵な彼氏ができたとついつい嘘をついてしまい、
マグダもたいして好きじゃない男の子に色目を使い、
ボーイフレンドという存在をめぐってひと騒動。
……といった感じの話なのだけど、やっぱり向こうの子どもはススンデるな!
というのが第一印象でした
日本だって最近じゃずいぶん「乱れ」が問題にされているけれど、
それって割と突出した一部の子だけの現象だと思うので……。

エリーに物申す!
恥ずかしくて友達に紹介できないという時点で問題アリだよ、
それって欺瞞じゃないのかな~
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