本の感想119:桐野夏生『リアルワールド』(集英社)
★★★★★
昔『OUT』を読んだきりの作家さんですが、おもしろかった!
トシコの隣家の少年が母親を殺害したことからはじまった、
女子高生四人の日常の崩壊。
仲良しグループを作りながら、でもおたがいに秘密をかかえていて、
隠していると本人が思っていることは実は見破られていて、
拒絶したり憎んだり、見下したり羨んだり。
登場人物がいきなりバタバタと死んでしまう展開には唖然としたし、
いまいちすっきりしないラストでしたが、
一気に読ませてしまうだけのパワーを感じました。
ミミズを手助けしてしまう心理はよくわからなかったけれど、
女子高生四人の関係、互いに向けられた感情はリアルだった。
★★★★★
昔『OUT』を読んだきりの作家さんですが、おもしろかった!
トシコの隣家の少年が母親を殺害したことからはじまった、
女子高生四人の日常の崩壊。
仲良しグループを作りながら、でもおたがいに秘密をかかえていて、
隠していると本人が思っていることは実は見破られていて、
拒絶したり憎んだり、見下したり羨んだり。
登場人物がいきなりバタバタと死んでしまう展開には唖然としたし、
いまいちすっきりしないラストでしたが、
一気に読ませてしまうだけのパワーを感じました。
ミミズを手助けしてしまう心理はよくわからなかったけれど、
女子高生四人の関係、互いに向けられた感情はリアルだった。