金木犀、薔薇、白木蓮

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NHK大河「平清盛」レビュー21

2012-05-27 20:45:54 | NHK大河「平清盛」レビュー
【第21話のあらすじ】

為朝「夜討ちしようぜ!」
頼長「孫子いわく○×※△*#、孫子いわく○×※△*#」
為朝「何言っとるのかさっぱりわからん!!」

一応、日本語ですよ。

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今回、まず言いたいのはこれだ。

鬼 若 は い い 加 減 に し ろ !!

「マイナーな時代が舞台」だというのが視聴率の低い理由として
上げられているので、メジャーな人物をチラ見せして
引っ張っておきたいっていう意図があるのかしらね……。
しかしもう、この不必要に存在アピールしまくる鬼若が
本当に頭に来る。

そんなこんなで、ついに保元の乱。
頼長と信西がそれぞれに「夜討ちすべし」との提言を受けて、
孫子の同じ文言を引用しながらも正反対の解釈をしていたのは
おもしろかったけど、なんか地味~な回だったなあ。
30分を過ぎるまで、戦いのシーンは語りの背景にしかなっておらず、
それまでずーっと、なんかちまちまやってるな、って感じ。
清盛vs忠正なんか、その二人のタイマン勝負を空が白むまで
みんなで見物してるという、実にのどかな合戦の風景。
合戦らしかったのって、最後の10分くらいじゃない?

今回唯一の泣かせ要員は、鎌田父。
「お子同士が戦う姿など見るものではありません」
と精神的ダメージを気遣って為義を前線から遠ざけたり、
敵になった息子の正清をかばって討たれちゃったり、為義に
「殿の子育ては成功です
みたいなこと言いながら死んでいったり、
主人公の清盛を差し置いて、輝いていたな。
(もともと、清盛が活躍していた回など数えるほどしかないのだが……)

そして、完全に小物に成り下がってしまった頼長は、
形勢不利になって、「あわわわ、鸚鵡ちゃんと逃げちゃお!」。
どれだけ鸚鵡が大事なんだよ……
ダメパパ為義にまで
「黙れ! 戦を知らん奴はすっこんでろ!!」
と一喝されていた。
そして鎌田父の死に奮起した為義は、
頼長を怒鳴りつけたところまではかっこよかった。
しかし、門の外に出て
「わあああ、通清が死んだぞ~」
とへなちょこな奇声を上げて義朝に向かっていったのにはズッコケたよ……

〈その他いろいろ〉

・為朝、お父ちゃんのいうことは聞くんだ……。

・「こんなはずじゃなかったんだよ~」とか言いだした忠実。
 忠通のことも「すぐれた息子」と思ってたのか。驚き。
 顔がいい弟ばっかり可愛がってるのかと思った。

・由良は正妻の威厳、というか、あきらめ?
 この人見てると、胸が痛むなあ。

・「今すぐ立ち去れ!」と清盛に言われて、ホントに帰っちゃう頼盛。
コメント (3)
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