河村恵利『時代ロマンシリーズ 16 平安怪盗伝』
★★★★★
【Amazonの内容紹介】
平安時代、京の都は昼夜を分かたず
盗賊どもが横行する恐ろしい町でもあった。
怪盗の話を中心にした平安ものの傑作集!!
*************************************
怪盗か~……とあまり興味をそそられず、
手つかずになっていたのだけど、
読み始めると意外にも
「シリーズ中、いちばん好きかも!?」
と思える巻だった。
スムーズに理解ができて展開も鮮やかで。
「平安怪盗伝 その壱 白波夜話」
「平安怪盗伝 その弐 きつね矢」
「平安怪盗伝 その参 甘露」
「平安怪盗伝 その四 とりべ野」
怪盗の関わった姫君たちの恋
「涼し音」
百夜通い
「野の宮」
在原業平と恬子内親王
業平好きじゃないけど、このお話はよいなあ。
幻想的で切なく美しい。
このエピソードがのちのち中宮定子の産んだ皇子の
即位を阻むのだけども。
久々の瀬尾まいこ。