瀧羽麻子『ぱりぱり (実業之日本社文庫)』
★★★☆☆
【Amazonの内容紹介】
色とりどりの言葉が
世界に小さな奇跡をおこす
中埜菫(なかの・すみれ)は、担当教師に才能を見出され、
17歳の若さで詩人としてデビューした――。
姉の自由さに苛立ちながら憧れを抱く妹。
伸び悩む新人に苦悩する編集者。
不思議な魅力を持つ隣人にときめく大学生。
生徒が書いた補習授業の作文に驚く高校教師、
世界に小さな奇跡をおこす
中埜菫(なかの・すみれ)は、担当教師に才能を見出され、
17歳の若さで詩人としてデビューした――。
姉の自由さに苛立ちながら憧れを抱く妹。
伸び悩む新人に苦悩する編集者。
不思議な魅力を持つ隣人にときめく大学生。
生徒が書いた補習授業の作文に驚く高校教師、
意外な形で同級生と再開する販売員。
幼い娘の成長に不安を覚える母親。
詩人「すみれ」とかかわった人々が見つける幸せの形を描く、
幼い娘の成長に不安を覚える母親。
詩人「すみれ」とかかわった人々が見つける幸せの形を描く、
青春&家族小説。
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仕事で不思議と縁があった本。
読んだのはハードカバー版。
若くして詩人としてデビューした女性・菫を
周囲の人々の視点から捉えた連作短編集。
菫にかなりイライラしてしまったので、
彼女の母の視点で書かれた最終話は胸が痛い。
人を不快にし、眉をひそめさせる娘の言動を、
自分ではどうすることもできず、苦しむ母。
この作者さん、個人的にはあまり合わないな~という
印象なのだけど、毎回最後まで読んでしまう。
今回は、菫の才能を見いだした教師の話が
いちばん好きかな、