金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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544:細川重男『頼朝の武士団 鎌倉殿・御家人たちと本拠地「鎌倉」』

2021-11-25 18:20:50 | 21 本の感想
★★★★★

【Amazonの内容紹介】

2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」必読書!
家系の“河内源氏"は実は傍流で
妻の政子にも全く頭が上がらないが、
実は“情に厚い"親分肌で仲間を増やし、
日本史上・空前絶後の万馬券“平家打倒"に賭けた源頼朝!
幕府を託された義弟の北条義時は
地味で目立たぬミソッカスだが、
生真面目で責任感が強く過酷な内部抗争を勝ち抜き、
承久の乱で後鳥羽上皇に対峙する。
頼朝・義時の真実が解き明かされる、
源平合戦・幕府創設・承久の乱研究の決定版!!

****************************************
 
大河ドラマ効果で、続々と好きな時代を扱った本が出ていて
嬉しい限り。
これは再刊とのこと。

論考とは言えないような想像も多いし、
砕けた文章は好き嫌いありそうだけど、
ユーモアに満ちた楽しく面白い本だった。
ある程度、頼朝に対するイメージを持っている人の方が
イメージが変わる楽しさを感じられて良いかもしれない。
頼朝の死後、御家人同士が潰し合いを始めるのを考えると、
やっぱり頼朝自身の人気とかカリスマ性が寄与していた部分は
大きかったのだろうと思う。

よぼよぼのじいさんになった 大江広元と三善康信が
京に攻めのぼれと言う承久の乱の時のシーン、
いつ読んでもウルッときちゃう。
頼朝と一緒に武家政権を作ってきた御家人たちの多くも
互いに潰しあったり死んだり世代交代したりして、
頼朝の時代は遠くになってしまったけれど、
一生ものの大事業であり、青春だったんだろうなと思って。

鎌倉という場が出来たことによって、
板東武士たちの関係性が変わった、という話には、
なるほど~。
そして畠山重忠のお坊ちゃんぶりが可愛い。

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538-543:最近読んだ漫画

2021-11-25 17:38:29 | 21 本の感想

なんの変哲もない高校生の恋なのだが、
ピュアでいいねえ。



わたし、別に新撰組は嫌いではないのだけども、
彼らを扱った女性作家による創作物には、
ひどく居心地の悪いものを感じてしまう。
女性が男性の集団とか関係性に対して向ける
ドリームみたいなものを感じてしまうからなのかな。



女子校に勤める男性教師を主人公にしたギャグ漫画。
このシチュエーションだと、主人公ポジションは
「女の子慣れしていない童貞教師」とかにされがちな
気がするのだけども、本作の主人公は妻子持ちで
生徒たちに対する感情がフラット。
あくまでも教師として淡々と接しているのがよい。

2巻のタペストリーの回で、おなかが痛くなるほど笑った。



これ、シリーズの途中から読んでしまったのか? 
と思うほど、主人公?らしきアドバイザーの行動が謎。 
見ず知らずの旅行者にタイムスケジュール付きの 
おすすめグルメリストを渡す、 
ものすごいおせっかいおじさんじゃん……。 
何が彼をそうさせるのかは、いずれ明らかになるのかな。

でも旅行のガイドブックには載っていなさそうな、
地元の人の愛するお店を紹介しているのはすてき。
(どうやら実在の店の名をもじっているらしい)

 
 『』
 『』


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