金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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527:富田常雄『武蔵坊弁慶(二) 女難の巻』

2021-11-20 00:27:21 | 21 本の感想
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

入道相国の怒りに触れ、山科で捕われて
六条河原に引き出され首を打たれる寸前、
阿修羅となって暴れた弁慶は、
源氏の御曹司・義経に挑み、意外にも一蹴されて忠節を誓う。
奥州平泉に向かう若君を慕う彼の前途に立ちふさがる天災、
そして女難。
天衣無縫、青年弁慶をめぐる恋と冒険の活劇、波乱の第二巻。
燃える情熱を巨躯に秘め、弁慶は青春を駆け抜ける!
NHK大型時代劇原作。

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片岡経春・為春兄弟と、伊勢義盛登場。
旅の途中で仲間を集めていくRPGのような楽しさ。
元服した義経のいる奥州へ弁慶も行って合流、
主従の旅立ちと女たちのキャットファイト、
右京大夫の恋。

最初に読んだ小学生のころにはわからなかった、
ほくろの無邪気な可愛らしさ、徳の一途さにキュン。
妙のことは昔から好きじゃないな~と
思っていたのだけども、やっぱり好きになれない。
恋に盲目になって身の程を一向にわきまえず
感情的になって騒ぎを起こすのが嫌なんだな。

「女難」のサブタイトル通りに、
妙も鈴の前も、うんざりするほどトラブルを起こす。

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映画:『武士の献立』

2021-11-20 00:11:04 | 映画の感想
2021年の映画㉙『武士の献立 [DVD]』(朝原雄三 監督)
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

料理上手の"出戻り娘"が嫁いだのは、
"でき損ないの包丁侍"
ふたりは本当の夫婦になれるのか?
江戸時代。“刀"ではなく“包丁"で、藩に仕えた武家。
“料理"で動乱を乗り越えた、実在の家族の物語。

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加賀騒動のことを知るきっかけになったし、
ホームドラマ・夫婦ものとしてはおもしろかったけれど、
盛り上がりのポイントのひとつだった加賀騒動は
料理とはあまり関係なかったね。
ヒロインが出てっちゃうのも、
出自ゆえの引け目や嫁ぐ前の夫の恋ゆえだとわかるが、
構ってちゃんな行動に思えて白けてしまった。

高良くん、嫁の特訓で料理の腕は上げたとはいえ、
そうキャリアも積んでいないだろうに
そんな大役について大丈夫か?
フィクションだからうまくいくが、
「えらそうに指示できる立場か」って思っちゃう。

成海璃子の発声の悪さ、演技の拙さも気になったな。
「かんざしは燃えないぞ!!」とか、
「なんだこのエンディングテーマ……」とか、
ツッコミどころは多数だけど、全体的には好き。

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