金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

94:さくらももこ 『ももこの宝石物語』

2005-09-15 11:28:30 | 05 本の感想
さくらももこ『ももこの宝石物語』(集英社)
★★★☆☆

ノンノで連載されているのをたまーに読んでいたのだけど、
あらためて借りてみました。
図鑑で見たときには気にとめなかった石なのに、
これを読むとたちまち魅力的に見えてくるから不思議。
写真や博物館で見ているだけで満足だと思っていたけれど、
ちょっとがんばって、好きな石を手元においておこうかな、
という気分になります。
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93:平岩弓枝 『御宿かわせみ25 佐助の牡丹』

2005-09-14 11:26:56 | 05 本の感想
平岩弓枝『御宿かわせみ25 佐助の牡丹』(文藝春秋)
★★★☆☆

お千絵ってそんなにおっとりのんびりした人だっけ?
「源三郎祝言」のときのしっかり者のイメージが強く残っていたのだけど。
「三日月紋の印籠」は右之助の設定のためにもの悲しく、気分が沈んでしまいました。
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92:平岩弓枝 『御宿かわせみ24 横浜恋情』

2005-09-13 11:25:39 | 05 本の感想
平岩弓枝『御宿かわせみ24 横浜恋情』(文藝春秋)
★★★★☆

すれちがう親子の悲しさを描く「鬼ごっこ」、「有松屋の娘」が印象的。
「弟」あるいは「男」だった東吾が、すっかり「父親」になって
ものごとを見ているのがわかります。
源太郎と花世の将来に言及があったりして、ちいさな恋の予感に期待大でした。
源三郎の出番が少なくて、ちょっぴり淋しい。

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91:藤沢周平 『秘太刀 馬の骨』

2005-09-12 11:24:24 | 05 本の感想
藤沢周平『秘太刀 馬の骨』(文春文庫)

読んじゃった……。
映画でもドラマでもそうだけれど、映像化された作品は、見る前に原作を読まないとだめだ。
映像の情報量と印象は圧倒的なので、切り離して文章の世界に没頭することは
なかなかできない。
そういうわけで、前半まではただドラマの内容をなぞるというかたちになってしまった。
なので、好み度も今回はつけられません。
「馬の骨」の継承者については作中で一応の結論が出ているものの、
雑誌掲載時と変更されていたりして、方々で議論を呼んだ様子。
最後の独白の意味はいろんなふうにとらえることができて、
読み終わったあとでしばらくうーんとうなってしまいました。
ドラマの印象が薄れてからまた読み直したいお話です。

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90:あさのあつこ 『The MANZAI2』

2005-09-10 11:23:16 | 05 本の感想

あさのあつこ『The MANZAI2』(ジャイブ)
★★★☆☆

一作目と異なり、漫才は話の中に出てくるだけ。何気ない日常の物語です。
主人公の歩と秋本のかけあいを楽しいと思えないと、少し苦しい…。
必要ないんじゃ…という男同士の身体接触や、BLっぽさは、
「勘弁してくれ!」という感じ。</br >
しかし、女の子は魅力的でかわいい。
メグちゃんがいいね。
でも、蓮田と篠原はなんのために出てきたのかさっぱりわからず、
「ロミジェリメンバー集結」の必要性は最後まで謎でした。
続きがあって、その伏線になってたのかな?

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89:金城一紀 『対話篇』

2005-09-10 11:22:09 | 05 本の感想
金城一紀『対話篇』(講談社)
★★★★☆

死と別れを描く、静かで叙情的な短編集。
「恋愛小説」「花」の美しい悲しさにも心惹かれるのだけど、
「恋愛小説」の主人公の回想(女の子とすごした放課後や、動物園でのデート)の、
あざやかなイメージが印象的でした。
この人の本はほかに『GO』しか読んだことがないのだけど、
恋のはじまりの高揚感、まぶしいくらいの気持ちの描き方が好き。
同じモチーフ・同じ人物があちこちに出てきます。
三篇の内容そのものにつながりはあったのでしょうか?

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88:森本哲郎 『ぼくのおみやげ図鑑』

2005-09-09 11:19:53 | 05 本の感想
森本哲郎『ぼくのおみやげ図鑑』(ダイヤモンド社)
★★☆☆☆

おみやげって、自分用に買ってもしばらくしたら見向きもしなくなるし、
人にあげるなら好みの問題があってなおさら難しい……というわけで、
いつも食べ物や消耗品しか買ってこないわたしですが、これを見ていたらうらやましくなった。
カラーページはおもしろかったのだけど、写真とエッセイのページがわかれているので
少々見づらく、魅力半減という感じになってしまったのが残念。

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87:平岩弓枝 『御宿かわせみ 長助の女房』

2005-09-08 11:13:59 | 05 本の感想
平岩弓枝『御宿かわせみ 長助の女房』(文藝春秋)
★★★★☆

表題作「長助の女房」はタイトル通り、岡引長助の妻おえいが主人公。
通之進・香苗への反応の仕方なんか、ほんとうに似たもの夫婦。
妄想を展開してるところで笑ってしまいました。
兄夫婦が好きなので、「千手観音の謎」で香苗の可愛らしい一面も見られてうれしい。
女の勘なのか、るいが麻太郎にたいしてなにか気になる状態だったり、
お吉がずばりなことをうれしげに口にしたりと、どきどきでした。

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86:平岩弓枝 『御宿かわせみ 宝船まつり』

2005-09-08 11:12:50 | 05 本の感想
平岩弓枝『御宿かわせみ 宝船まつり』(文藝春秋)
★★★★☆

麻太郎が引き取られたために、東吾の胸にはまた新たな懸念が出てきたようですね。
こういう昼メロちっくな話にわくわくしてしまいます。
「大力お石」「女師匠」「長崎から来た女」がおもしろかった。
「女師匠」のラストにはちょっぴり不満だったけれど。
お百度参りをしたからといって、罪滅ぼしにはならないし、
相手に見えるかたちであらわさなければ反省に意味はないと思うので。

「最近の若い者は!」とか「最近の子どもは!」という大人の憤慨は、
いつの時代にもあったものなのかも。


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85:林真理子 『余計なこと、大事なこと』

2005-09-07 11:11:30 | 05 本の感想
林真理子『余計なこと、大事なこと』(文藝春秋)
★★★☆☆

雑誌や新聞に寄稿・連載したものを収録。
エッセイで幾度か目にしていたアグネス・チャン論争については、
わたしは当時小学生だったのでまったく知らなかったものの、大騒ぎだったようですね。
時事ネタが多くて、ビートたけし事件以外、さっぱりわからなかったけれど、
それなりにおもしろく読めました。
ただし、「エリート椅子とりゲーム」シリーズだけはまったく興味がもてなかった。

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