金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

大河ドラマ「女城主直虎」#1

2017-01-08 21:02:27 | 大河ドラマ「おんな城主直...
大河ドラマ「女城主直虎」#1

久しぶりに大河ドラマを見た。
井伊家についてはほとんど前知識なしだったので、
「史実をどうアレンジしたか」という視点では楽しめない代わりに、
歴史オタではない立場で見られそうかな~……と。

とりあえず第1話の感想なんだけれども、

亀之丞の圧倒的ヒロイン力!

これに尽きる!

最初は、
「またお転婆ヒロインかよ……はいはい」
「なんでこんな不細工な髪型してるの、この子」
と思いながら見てたんだけども、
ヒロインの許嫁になった亀之丞、可愛すぎだろ……!
ヒロインより美少女じゃん! 男の子だけど!
第1話にして父親を誅殺され、追われる身になるという
悲劇のヒロイン展開もしっかり押さえてる。

そしてヒロインのおとわも、
「今日も可愛らしい」
と少女漫画のイケメンのようなセリフを亀之丞に吐いたり
「わたしが亀の代わりに動く!」
と宣言したりと、ヒーロー役としてはなかなかいいじゃないか。
幼馴染&許嫁の関係性も相まって、たいへんよろしい。

さらに幼馴染3人のうち自分以外の2人が許嫁となって
疎外感を味わされたうえに、
自分の父の密告で亀の父親が死ぬことになってしまい、
取返しのつかない十字架を背負うことになった鶴の苦悩、
今後の3人の関係にも期待大。

とりあえず、来週も見ます。
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5:柚木麻子 『ナイルパーチの女子会』

2017-01-07 21:56:28 | 17 本の感想
柚木麻子『ナイルパーチの女子会』(文藝春秋)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

丸の内の大手商社に勤めるやり手のキャリアウーマン・
志村栄利子(30歳)。
実家から早朝出勤をし、日々ハードな仕事に勤しむ
彼女の密やかな楽しみは、同い年の人気主婦ブログ
『おひょうのダメ奥さん日記』を読むこと。
決して焦らない「おひょう」独特の価値観と切り口で記される文章に、
栄利子は癒されるのだ。
その「おひょう」こと丸尾翔子は、スーパーの店長の夫と二人で気ままに
暮らしているが、実は家族を捨て出て行った母親と、
実家で傲慢なほど「自分からは何もしない」でいる父親について
深い屈託を抱えていた。
偶然にも近所に住んでいた栄利子と翔子はある日カフェで出会う。
同性の友達がいないという共通のコンプレックスもあって、
二人は急速に親しくなってゆく。
ブロガーと愛読者……そこから理想の友人関係が始まるように
互いに思えたが、翔子が数日間ブログの更新をしなかったことが原因で、
二人の関係は思わぬ方向へ進んでゆく……。
女同士の関係の極北を描く、傑作長編小説。
第28回山本周五郎賞受賞作。

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途中、「長い……」と思いながらも一気読み。
栄利子の行動を怖いと思うよりも、
「ああ、そっちに突き進んじゃいかん、やめて……!」
とハラハラして、いたたまれなくなる場面の方が多かった。
たぶん、翔子よりも栄利子の方に自分は近いんだろうな。
後半、真織の極端な本性や、
彼女の言いなりになる栄利子の行動に合点がいかず、
やや醒めてしまったところもあったけれど、
女同士の関係の突き詰めた描写は息苦しいほど。
ラストにはほんの少しの希望があり、
はっとするような言葉も。


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4:高山なおみ 『きえもの日記』

2017-01-06 20:15:01 | 17 本の感想
高山なおみ『きえもの日記』(河出書房新社)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

ドラマ「昨夜のカレー、明日のパン」撮影現場で
スタッフら大勢の仲間と心震わせ駆けぬけた4ヵ月を、
日記とスケッチ、写真で綴る。
【特別対談】×木皿泉、ドラマに登場の総菜レシピ13品付!

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久しぶりの高山さん。
ドラマの料理を担当していた時期の日記だそうで、
料理シーンってこんなふうに作ってるのか~と
ドラマ制作の舞台裏をのぞく楽しさがある。
そして高山さんの、過剰なほどの感受性がまぶしい。


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3:松谷茂 『打って出る京都府立植物園: 幾多の困難を乗り越えて』

2017-01-05 23:02:45 | 17 本の感想
松谷茂『打って出る植物園: 幾多の困難を乗り越えて』(淡交社)
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

〈なんとしても絶やさない、なんとしても咲かせたい、
 なんとしても楽しませたい、京都府立植物園の総合力と底力〉
〈植物園は単なる緑の多い広場ではありません。
 負けへんで! 京都府立植物園〉
京都府立植物園の名物園長として知られ、
一時は60万人を切っていた来園者数を77万人まで回復、
全国の公立総合植物園で4年連続トップの来園者数を達成した松谷氏。
入園者の落ち込みを危惧し、自ら旭山動物園に出向いて学び、
園長就任後、ホンマモンの植物で勝負、
ただ見せるだけでないアカデミックな展示を意識し、
さらにそれを生かしたエンターテイメントとの両立をめざして
さまざまな新しい取組みと改革に鋭意邁進された日々をふりかえりながら、
植物園の歴史、あふれる魅力とこれからの植物園について熱く語られています。

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ふだん読まない本を読もう、と思って手に取った本。
植物園の植物って、保守はスタッフの方が
やっているのだろうと思っていたけど、
ある程度成長したものを業者から購入してるんだと思ってた。
種から育ててたんだね……。
植物園の存在意義や、職員の仕事について知ることができ、
予想以上に面白かった。

京都府立植物園は一度だけ行ったことがあるんだけど、
時間の都合で一部だけしか見られなかった。
また行ってみたいな。


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2:河野裕 『いなくなれ、群青』

2017-01-05 22:50:12 | 17 本の感想
河野裕『いなくなれ、群青』(新潮文庫)
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。
誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。
あるはずのない出会いは、安定していた僕の高校生活を一変させる。
奇妙な島。連続落書き事件。そこに秘められた謎…。
僕はどうして、ここにいるのか。
彼女はなぜ、ここに来たのか。
やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。
「階段島」シリーズ、開幕。

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初めて読む作家さん。
透明感のある小説を書く人、という評判は耳にしていたので、
期待しながら読み始める。
確かに、雰囲気がとてもよくて、大きな事件は起こらないのに
するすると読めてしまう。
ただ、透明な美しいイメージの大部分は、
表紙によってつくられているような気がしなくもない。

階段島にやってきた理由も、予想していたわけじゃないけれども、
明かされてもそれほど驚きがない。
そんなに思い入れがあったの? とやや唐突な気も。
これできれいに終わってる気がするけど、
続編はどう展開していくんだろうか。
続きは機会があれば、といったところかな。
でも、嫌いじゃないし、ファンが多いのは納得。
何というか、誰も傷つかない世界なんだよね。


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1:ほぼ日刊イトイ新聞 『ほぼ日手帳公式ガイドブック 2010』

2017-01-04 15:25:27 | 17 本の感想
ほぼ日刊イトイ新聞『ほぼ日手帳公式ガイドブック 2010』(マガジンハウス)

【Amazonの内容紹介】

手帳だけれど、日記でアルバム。
なんでもない日が大切になります。
使っている人の数だけ使い方がある手帳。

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ほぼ日手帳、ずいぶん前から興味はあったんだけど、
持ち運ぶ手帳としては「かさばる」&「重い」がデメリットで、
購入を見合わせていた。
(今はもう、徹底的に軽さと薄さを重視して、
 バーチカルのキャンパスダイアリー)

しかし、今使っている連用日記の代わりに、
日記として使えばいいのでは? と考えて、この本を読んだ。
2010とあることからわかるように、中古。
最初のガイドブックだったからなのか、手帳の紹介と変遷にページが割かれていて、
使い方の例については思ったより少な目。
知名度もずいぶん上がったし、最新のガイドブックは
使い方の比重が大きくなっているかもしれない。
今は、1日1ページ使って明確に記録したいことが特にないし、
連用日記を使い切ってから、また考えよう。



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2016年度版 年末のひとり遊び

2017-01-04 15:24:05 | 1年のまとめ
あけましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願いいたします

会社を作ってから、年末年始がえらく忙しくなってしまいました。
大晦日、待ち合わせ時間までのひまつぶしに始めた
この「ひとり遊び」も、年が明けてからようやく存在を思い出すことに。

「2016年はもっと無駄な読書をしていきたい!」

と一年前に書いたのに、2016年は前年以上に無駄な読書をしませんでした。
仕事関係の本ばかり読んでいて、
それらの記録はここに残していないものだから、
読書の記録自体があまりない……。

*****************************************

【一般小説】

①田辺聖子『むかし・あけぼの〈上〉・〈下〉』
②谷崎潤一郎『細雪』
③天野純希『サムライ・ダイアリー 鸚鵡籠中記異聞』
④越谷オサム『いとみち』
⑤宮木あや子『校閲ガール!』

読んだ小説自体が少ないのだけども……
一番は、迷いなく『むかし・あけぼの』で決まり。
ほかにも、桑原水菜『遺跡発掘師は笑わない まだれいなの十字架』
高田郁『八朔の雪―みをつくし料理帖』
おもしろいと思っていた模様。

【随筆】

随筆自体、あまり読んでいないのでピックアップはなし。

【新書・論説系】

①阿古真理『小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代』
②山口謠司『日本語を作った男 上田万年とその時代』
③冷泉為人 編『京都冷泉家の八百年 和歌の心を今に伝える』

仕事関係で読んだ新書をのぞくと、こんなところかな……。
どうしても、そのときの自分のニーズと一致した本を
高評価してしまうのだが、これらはニーズと関係なく
面白く読めた。

【映画】

『シン・ゴジラ』
『スポットライト 世紀のスクープ』
『この世界の片隅に』
『帰って来たヒトラー』
『ズートピア』

今年は映画も14本しか見ていない。
好み度★5をつけたのは『シン・ゴジラ』と
『スポットライト 世紀のスクープ』の二つ。
エンタメに徹した映画と、社会派ドラマ。
どちらも面白かったけど、ゴジラの方は2回見に行っているので
こちらを一番に。

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2017年は、仕事量を減らす予定なので、
生活リズムを整え、仕事以外の読書に割く時間を確保したい!
特に読みたいのは、しばらく離れていた歴史の本。
言語に関する本はもっと量を増やしたいし、
小説もなじみのなかった作家さんを開拓したい。


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