金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

大河ドラマ「草燃える」 総集編 第三回

2022-01-22 09:55:53 | 大河ドラマ「草燃える」総集編レビュー
第三回「征夷大将軍」

【あらすじ】

平家討伐後、頼朝と義経の溝はさらに深まり、
義経は頼朝に追われます。
義経の子を宿した白拍子の静(しずか)は頼朝に捕えられ、
生まれた男子は殺されます。
文治5年(1189)、義経は奥州・衣川で自害しました。
建久3年(1192)、頼朝は征夷大将軍に任命され、
鎌倉幕府を開きます。
政子は次男・実朝(さねとも)を産み、頼朝は栄華を極めます。
7年後、幕府の地固めを進める中、
頼朝は落馬して命を落としてしまいます。

**************************

勝手に任官した御家人にブチ切れる頼朝。
全成が、

「本当は怒っていないよね?
 九郎に悪気がないとわかってるでしょ。
 手柄を誇示するのも、兄上に褒めてもらいたいだけ。
 どうしてあいつの無知を哀れんでやらないのです」

って言うの、なんかキュンときちゃった。
義経のこと救いがたいアホ、害のある人間だと思ってるが、
同母弟なのでそれなりに庇いたい気持ちもある。

鎌倉に入る前に追い返された義経。

使いの者「胸に手をあてて考え得てみられよ!」

いや、胸に手をあてただけで気づくようなら、
こんな事態にならんやろ……

案の定、

義経「わからない」「どういうことなんだ!」

だよね~~!!

奥州までやってきた頼朝が衣川館で義経を思って泣くの、
「人前で……?」という違和感。

第三回は頼朝の死去で終了。
大江広元の出番が多いのと、
源通親にもちゃんとスポットライトをあててくれているのが
うれしい。
ここまでの義時は、いてもいなくても大差ない脇役。


【その他いろいろ】

・アグレッシブ大江広元・三善康信
 「大軍を差し向けて朝廷をびびらせるべし!」
 承久の乱のときのエピソードを踏まえての前振りね。
 
・あれ、義経、最期のシーンで「忠信」って言った!?
 生き延びて奥州まで一緒に来られた設定?

・出てくる赤ちゃん、みんな可愛いな!

・姫の前は、このドラマでは「野萩」という名。
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大河ドラマ「草燃える」 総集編 第二回

2022-01-21 10:03:00 | 大河ドラマ「草燃える」総集編レビュー
第二回「平家滅亡」

【あらすじ】

鎌倉を本拠地に定めた頼朝は、富士川で平家に勝った後、
弟・義経と初めて対面します。
頼朝は義経に平家追討を命じ、義経は西走する平家を、
一の谷や屋島で打ち破り、壇ノ浦で滅亡させます。
しかし、「義経は軍功を独り占めにしている」という書状が
頼朝に届き、頼朝は義経に不信の念を抱きます。
さらに、義経は頼朝の承諾なしに朝廷から任官を受けたため、
2人の溝が決定的になります。
一方、政子は嫡男・頼家を出産します。

**************************

控えめに言っても、頼朝最悪では??

愛する茜のため、彼女の父・大庭景親を助けようとする義時。
茜と会って助命を懇願された頼朝は、
茜に対して甘いことを言うが、彼女が退出した直後、豹変。

頼朝「やっぱダメだよ、殺さなきゃ」
義時「ええっ!? じゃあ、なんであんなこと言ったんですか!?」
頼朝「だって、あんなに美人だとは思わなくて……
   つい言っちゃった。ほんとのこと言えないでしょ」
義時「困りますよ!!」
頼朝「お前から言っといて!」

最悪じゃん!!

しかもしかも!
大庭景親を処刑し、その首をさらしたあと、
(&亀の前事件のあと!)茜に夜這いをかけて
関係を持ってしまうのであった。

ここ、総集編なのでくわしいことがよくわからなくて、
茜が正式に義時の妻になっていたのか、
頼朝が二人の関係をこの時点で知っていたのかも不明なんだけど、
行方をくらませた茜のことを義時が報告しているとき、
頼朝はこう言うのである。

「仲いい主従は秘密を共有するもの。
 このことは二人だけの秘密にしておこうよ!」

サイコパスか??
この時点で義時が頼朝が夜這いかけたことを知っていたのかも
わからないんだけど、知ってても知らなくても、
どちらの場合でも頼朝は人として異常でしょ。

義高と大姫については、もう昔から、何度も何度も
取り上げられていたから食傷気味で、
これに関する創作物は避けていたんだけども、
やっぱり泣いちゃうね。
しかし、これに関して、今の私は、「頼朝ひどい!」とは
思わないんだな。
小学生のころは「ひどい!」と思っていたが、
やはり生かしておいたら報復されるか
敵対勢力に担がれるかしただろうし、妥当な対処だよ。

【その他いろいろ】

・壇ノ浦の合戦中に、茜に「誰の子だ?」と問う義時。
 そんな昼ドラみたいな話するシチュエーションじゃないだろ!

・茜が我が子を政子のところに届けた時点で、
 茜自身は義時の子ではなく頼朝の子だと思ってたのでは?

・義経が御家人たちの中で空気読めず、浮いてるのがつらい!

・畠山重忠がイケメンじゃない。

・大姫役の子、丸々としているせいで
 悲劇性がだいぶん削がれている。

・全成と義経の語らい、これは「悪禅師」(『炎環』所収)
 そのままだった。
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大河ドラマ「草燃える」 総集編 第一回

2022-01-20 23:00:51 | 大河ドラマ「草燃える」総集編レビュー
第一回「頼朝起つ」

【あらすじ】

平家が権勢を誇る平安時代後期、
伊豆の豪族・北条時政の嫡男・宗時は
平家の横暴ぶりに従いながらも、
東国武士による武家政権樹立のため、
伊豆に流されていた源氏の嫡流・源頼朝の擁立に動きます。
宗時は源氏との縁を築くため頼朝と妹・政子を結婚させます。
平穏な日々を送っていた頼朝は、治承4年(1180)、
後白河法皇の皇子・以仁王(もちひとおう)の
令旨(りょうじ)を得て、ついに平家に対し挙兵します。

*************************

NHKオンデマンドにて。
原作は永井路子の『北条政子』『炎環』『つわものの賦』他。

ストーリーは1177年の鹿ヶ谷の陰謀の後からスタート。

石坂浩二も武田鉄矢も松平健も若い!!

……のだが、そうやって知っている俳優さんがいるのに、
若すぎて自分の知っている顔と全然一致しない。
(武田鉄矢だけは、じーっと見てると武田鉄矢だとわかる)
なぜかみんな顔が似かよってるの。
これはなんだ、
「おばちゃん、若い子アイドルの区別が付かないのよ~」状態??
辛うじてわかるのは、ぽっちゃり体型とくるんとした眉毛&ひげで
外見上のキャラ立ちしている時政だけだよ!
岩下志麻演じる政子ですら、それぞれ単独で出てくると
妹や茜と区別がつかない。

オリキャラの伊東十郎、
なぜあんなひどい目にあわされなきゃいけないの??
総集編だけでは事情がさっぱりわからないんだけど、
恋心を利用されたあげく、僧兵たちに袋だたきにされて。
そりゃ恨むよ……。

【その他いろいろ】

・ここでもシスコン認定されている義時。

・忍んできた政子を頼朝が抱き上げるシーンに笑っちゃう。
 政子、なに足ジタバタさせてるの?
 ロックオンしてたくせに。

・頼政、「源氏一門の生き残り」って紹介されてるけど、
 義朝ー頼朝ラインとは別系統だから違和感……。

・宗時、「鎌倉殿の13人」ほどポンコツじゃないけど、
 「だいたいこいつのせい」なのは同じ。

・義時「佐殿は姉上に恋してるわけじゃないよ!
    兄上たちにのせられてるだけだよ!」
 政子「私を好きじゃないなんて……!」
 東国だって、男女関係は政治だろうに、恋愛脳だなこの姉弟……。

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「英雄たちの選択 北条義時・チーム鎌倉の逆襲」

2022-01-17 19:38:51 | 2022年に見たドラマ・アニメ
NHKオンデマンドにて。
BSプレミアムで放送されていた番組。

特に新しい知見はなし。
「北条義時って何者?」というところから知りたい人には
いいんじゃないだろうか。
頼家・実朝の死については、
「何者かに暗殺された」「暗殺」で終わっていた。
『愚管抄』で頼家を殺害したのが北条の手のものになっているのには
触れず。

三浦胤義も藤原秀康も出てこなかった。
泰時は承久の乱のときに「息子を総大将にした」程度の扱いで
名前が出てきたくらい。

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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」♯2 

2022-01-16 21:34:37 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第2話「佐殿の腹」

コメディ要素ががくんと減って、シリアス回。
(追記:……と初見のときは思ったが、2回目見たら
    ふつうにコメディだった)
なんか、どいつもこいつも勝手で、
ひたすら振り回されて尻拭いさせられてる主人公が
かわいそうになってきちゃった……。

一触即発の伊東vs北条。
戦になるのかと思ったら、戦仕度した大庭景親がやってきて仲裁、
頼朝は北条が引き取るということで手打ちに。
兵力としては圧倒的に伊東>北条だけども、
さらに兵力を持つ大庭を仲裁に入れて事をおさめる……
という三浦義村の策でした、という。

板東武者、長距離移動、気軽にしすぎじゃない!?
前回、武蔵の畠山重忠と相模の和田義盛を
呼びつけてたとこからして「おや?」だったが、
八重と頼朝の対面場所を武蔵の比企の館に設定するわ、
ふらっと相模の土肥に行っちゃうわ。
義村、また北条に来てるし。
登場させなきゃいけない板東勢が多いから、
初期からちょこちょこ登場させて
情報を分散させてるんだろうな~というのはわかるけど、
ちょっと無理があるような。

「頼朝、こいつ、めっちゃ自分勝手なヤツだな!?」
というのが、明らかになった今回。
厄介になる身で好き嫌いなど言えない、と言いながら
めちゃ好き嫌い多い。
自分で言わずに盛長に食べ物の注文つけさせるの、
貴族っぽいね……。
家人に嫁ぐ前に会いたいという八重の希望で、
宗時がわざわざ比企の屋敷で対面を設定するも、
頼朝は「行かない」。
八重のためというのもあるだろうし、
いちばん悪いのは先走った宗時だが、
尻拭いさせられたうえに八重に責められる義時が
気の毒すぎた……。
政子が八重のところ乗り込んでいったのも、
頼朝が仕向けたよね、これ。片をつけさせるために。
ラスト、
「後ろ盾がほしくて政子に近づいた」
と頼朝が「悲願」を語り、それにあっけなくほだされる義時。
私、見ながら、
「??? 急にどうした??」
とぽかーんとしちゃったんだけど、
「兄貴にも内緒だぞ☆ お前にだけ本音を言うんだからね☆」
ってやられて、籠絡されちゃったのか……。
伊豆権守に無理矢理土下座させられるという屈辱エピソードが
前振りになっていたのかもしれないが、
「平家の世」の実害が1エピソードしかないので、
かなり唐突な印象。

【その他いろいろ】

・清盛、頼朝の名前すら忘れてるし、
 自分が殺さなかった理由も覚えてない……

・このドラマの宗盛はアホぼんじゃなさそう。

・りく「しい様♡」
 これは時政パパもめろめろになりますわ……。
 後妻を迎え入れるため、せっせと自分で掃除してたパパが可愛い。

・後妻を迎え入れる日に、子どもたちが全員ばっくれ。
 実衣も留守にしてたの??
 パパの立場ないし、そりゃ継母・継子の関係悪化する。

・祐親「千鶴丸は出家させた」
 さすがに本当のことは言わんのか……。

・姉からシスコン認定される義時。
 政子「私に好きな人ができたら必ず悪口を言う」。
 今回はほんと、くっつかれたら迷惑だよ……!!

コメント (2)
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15:永井路子『この世をば〈上〉』

2022-01-15 17:52:16 | 22 本の感想
永井路子『この世をば(上)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

直木賞作家・永井路子氏の作品が遂に電子化!
時の権力者、関白・藤原兼家の三男坊の藤原道長は、
機転が利きカリスマ的な存在感を放つ長兄の道隆や
野心家である次兄の道兼に比し、平凡でおっとり、
出世も遅々としていたが、
姉である詮子の助力を得ながらも、
左大臣の娘・倫子と結婚する。
以来、徐々にではあるものの、道長にも運が向いてきて、
姉・詮子、妻・倫子などの支援を受けながら
出世街道を上りつめていく……。
表面的な華やかさに誤解されがちな人間・藤原道長の素顔を
見事に浮かび上がらせた名作。

****************************************

永井作品の一部がkindleで99円セールになっていたため、
11冊まとめて購入。
これは中学生のときに読んだはず。
道長が倫子に平謝りする場面以外、
全然覚えていないのだが……。
上巻は、平々凡々に生きてきた道長が
内覧になることが決まった、というところまで。

二番目の妻・明子の描き方が印象的。
父親が高官で、なおかつ健在だった倫子とは、
政治のための結婚。
道長は、彼女をいとしく思い、
頼りにもしているのだけども、
倫子はやっぱり、タッグを組んで
政界を乗り切っていくためのパートナーなんだなあ。
一方、血筋は高貴だが、政治的には役に立たない
(庇護していた姉との絆を深めることにはなったが)
明子には恋をしていて、庇護欲をかき立てられている
道長なのであった。

これまでに読んだ関連本からの印象だと、
明子の産んだ子たちは、大事にされていない感じなのだけども、
どう説明をつけるのか、下巻が楽しみ。

藤原実資がずーっと「意地悪評論家」って表現されているのに
笑ってしまう。

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11-14:最近読んだ漫画

2022-01-15 17:14:38 | 22 本の感想

続きがすごく気になる……!
ヒロインが中年体型で美化しすぎていないのもよい。



ネットでの誹謗中傷の被害者が弁護士とともに
加害者に報復する話。
被害者が完全にすっきりできるわけでもなく、
加害者に救いがないわけでもない、
その塩梅がちょうどいい。



こんなシリアスな物語だったのか。
異端思想とされながら、命がけで地動説を研究した人々の物語。
骨太で、人を選びそうだけども、
読む人をガツンと殴りつけてくるようなエネルギーを感じる。
タイトルの「チ」、そういう意味だったのね……



首都圏の中学、全然知らないので
意識していなかったのだけど……

海陽学園をこうやってもじって登場させているということは
首都圏の中学にも明らかなモデルがあったんだな。


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「鎌倉殿サミット2022」

2022-01-12 19:10:59 | 2022年に見たドラマ・アニメ
NHKオンデマンドにて。
BSプレミアムで放送されていた番組。

鎌倉幕府の成立年、頼朝の死の謎、
君主としての頼家と実朝の評価、政子の立場……etc
についての研究者たちの意見。
統一した見解は示されず、
それぞれに違う意見を聞けるのが楽しい。
ドラマや小説としては、
いずれかの説を採用するか独自の見解を示すして
話を作ることになるだろうけれど、
研究としてはこうだよな~。
さまざまな説があって、
多くの同意を得て力を持った説が定説になるのだろうけれど、
それは「歴然とした事実」ではない。

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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」♯1 

2022-01-09 21:36:02 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第1話「大いなる小競り合い」

楽しみすぎて、頭がおかしくなりそうだった……

このあたりの時代を扱ったドラマ、
「頼朝・義経は必ず出るが、範頼はチラっと出てきたらいいほう」
なのに、範頼はもちろんのこと、
全成・義円も出てくるっていうんだもん。
キャスト発表のときから解像度高すぎて、期待は高まる一方。
(頼朝時代の解像度が高すぎて、朝廷サイドや承久の乱は
 高速で雑に処理されるんじゃないかと恐れてはいるが……)

この期待を裏切られるのが怖い! 見るのが怖い!
という状態で迎えた初回。

とりあえず、時政パパ、可愛すぎでは??
「そぅお?」って。
腹をくくったときの、堂々たる
「田舎のチンピラ」ぶりもいいねえ。

まさに三谷脚本だ!という笑いと伏線と山場。
三浦義澄&義村、和田義盛、畠山重忠、伊東祐親、
安達盛長、工藤祐経……と初回で
板東勢を一気に出してきたのに、ちゃんとキャラ立てしてるの、
すごいね……!
あと、存在をスルーされるんじゃないかと思ってた時房も
ちゃんと子どもとして出てる!

気になったのは三浦義村が頼朝のこと、
呼び捨てにしたり「ヤツ」呼ばわりしてたとこ
くらいかな……。
三浦は義朝(頼朝の父)に仕えてて、
娘が義平(頼朝の兄)を産んでる説あるのに、
無関係っぽい描き方。
まあ、このあたりはおいおい、
つじつまあわせてくれると思ってる。
現代語に寄せすぎてるのも気になるといえば気になるけど、
ここは面白ければスルーできる。

コメディテイストで始まりつつも、
千鶴丸殺害の不気味さを差し込んで、
伊東との戦へ……
「今後の方針も含めて、必要な要素、全部見せました!」
という100点満点の初回だったと思う。
史実だけを拾っていったら、初回の北条家パートは
ホームドラマで終わると思うんだけども、
「vs伊東」を実際の戦にすることで緊張感を作ってる。
そしてエピソードの途中で1話は終わってるんだけれども、
序盤の「姫」が「お前かよ!」で
ちゃんとオチつけてたのもきれいだった。

【その他いろいろ】

・義時「俺のこと好きなのかと思ってた……」
 これはまさに、「一年間ラブレター送り続ける義時」だわ。

・義盛「平家に近いやつはたいていイヤなやつだぞ」
 1シーンで脳筋だとわかる見事な見せ方。

・みんな口軽い!!!

・八重さん、悲劇の姫ではないね……。
 結構身勝手だ。

・政子の色仕掛け、なんだあれ……。

・義時「姉は性格きついし、たいして賢くもない」
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10:ほしおさなえ『言葉の園のお菓子番 見えない花』

2022-01-09 19:05:51 | 22 本の感想
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

『活版印刷三日月堂』著者、新シリーズ始動!
書店員の職を失った一葉は、
連句の場のもたらす深い繋がりに背中を押され
新しい一歩を踏み出していく。
温かな共感と勇気が胸に満ちる感動作!"

****************************************

連句が題材だということで興味を引かれ、購入。
静かで淡々としているけれども温かい。
しみじみと良かった。

連句には馴染みのない人がほとんどだろうから、
ルールもすんなり頭に入っていかないだろうし
(わたしもちんぷんかんぷん)、
詩歌はイメージを広げることのできる人とできない人の差が
小説以上に大きく出てしまうジャンルだというのもあって、
結構人を選ぶタイプの作品だとは思う。
でも、とても好き。
一人で完結する短歌や俳句とはちがう、
皆で作り上げる良さがあって、出てくる句もすてき。

主人公の仕事は意外なほうへ展開していったなあ。

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