『ライジング若冲 「天才かく覚醒せり 完全版」』
NHKオンデマンドにて。以前から気になっていたドラマ。
伊藤若冲・池大雅・円山応挙って、同時代の画家だったんだ……
というレベルで、美術史のことを忘れていた。
岩次郎がのちの応挙であることは、
オープニングで明かさないほうがよかったのでは?
一方的に若冲をライバル視してキャンキャン騒いでいた可愛い子が、
え、応挙だったの!?
という驚きがあったほうがよかった。
三人の天才画家の邂逅、芸術家の孤独、絵師と詩才を持つ僧侶の関係……と
好きな要素はたくさんあったのに、
なんだかのめり込めないまま終わってしまったのは、起伏が少ないから?
若冲、実家は太いし、絵でもさほど苦労せずにとんとん拍子に認められていくしな……。
苦労してないから、芸術家としての孤独も感じられず、
だからこそ、岩次郎が言うところの「大典に足下を照らしてもらっている」感も少なく、
二人の絆というか、BL的な恋情も伝わってこない。
急に二人の関係性に言及されて、「え、そうなの?」と戸惑ったくらい。
最後、岩次郎が大雅・若冲を抜いて番付でトップに躍り出たのも、なんで??
という疑問が残る(師と呼べる人を見つけたのであろうが)。
90分の完全版でこれだったということは、
尺に対して要素を詰め込みすぎだったのかしら。
完全版じゃない放送版?はもっと足りない感じがしたのだろう。
若冲の絵の魅力は伝わってきたし、フィクションとして面白いし、
好きな話だったから、もっとじっくり見たいところがいっぱいあった。
【その他いろいろ】
・中村七之助に「歌舞伎……私には縁のないもんや」って言わせたの、
メタなギャグだったのか?
・応挙の犬、めちゃ可愛いよね。
ドラマに出てきた豆柴も、とってもキュート。
・終盤の船のシーン、「伏見って言ってるけど、ここ、絶対近江八幡だ!」と思ったら、
やっぱりそうだった。
・店の旦那さんと番頭さんと一緒に流しそうめん食べてる岩次郎、
奉公人じゃないんか?
旦那さんが「絵師にするために預かった」みたいなこと言っていたけど、
働いてない? 若冲の尾行ばっかりしてるし。
『親バカ青春白書』♯1~7
【Amazonの内容紹介】
「娘が大好きすぎて、娘と同じ大学の同級生になっちゃいました!!」
舞台は、青春真っ只中の「大学」。
女子高育ちの娘が、大学デビューで悪い男に騙されやしないかと心配するあまり、
娘と同じ大学に入学してしまった日本一『親バカ』な父、誕生!!
サークル、合コン、文化祭のミスコン、バイトなど、大学のことある行事に、
娘が心配で首をつっこみまくりながらも、若者の青春に40歳のおじさんが混ざり、
誰よりも青春を謳歌しまくる!!
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ちょっとだけ変人だけども、それなりに実績のある作家で、
なんだかんだ言って娘の同級生たちを気にかけ、
大人として諭したり励ましたりするガタローのキャラクターがよい。
娘のさくらも、父親にちょっとは反発したりもするけども、
基本的には父親思いの優しい女の子。
このメインの父娘のキャラ設定によって、
ストーリーから不快感や説教臭さを排除することに成功している。
同級生たちも、最初のほうは「何だこいつ……」と思わせる言動があったのだけども、
最後のほうにはみんな愛しくなっちゃう。
根来、最後まで不憫なやつよ……。
髪をポニーテールにしているときの永野芽郁ちゃんが
めっちゃ可愛い。
帝をだまして出家させようとする父親の謀略に組み込まれたうえ、
着々と姉に結婚包囲網を敷かれた道長が、気持ちを昂ぶらせて
「一緒に都を出よう!」と駆け落ちを持ちかけてきたのに、
冷静すぎるぜ、まひろちゃん……。
まあ、身分の高い家のぼんぼんに母親を殺されても
生活のために一家揃ってそれを呑み込むしかなく、
どうしようもない身分差のために道長の妻にもなれず、
直前に直秀を理不尽に殺されて「世を正したい」という気持ちを抱いた……
という背景はばっちり描かれていたわけだけれども。
世を正すという志を実行できるのは、
生まれながらの身分が高い道長しかいない、というまひろちゃんの判断、
理性的すぎる。
でも、ここであまりにも理性的な判断を下してしまうのが
いかにも恋愛体質でない紫式部って感じもするよね……。
そして、もはや悪の一族としか見えない兼家ファミリー。
謀略が成功したら手柄は道隆のものだが、
失敗したら、道長を無関係なものとして逃がす、と
失敗したときのこともきちんと考えているパパ。
汚れ役にしていい息子(道兼・道綱)と
汚さない息子(道隆・道長)に、しっかり区別してるのが怖いよ。
【その他いろいろ】
・晴明、めっちゃノリノリで兼家を焚きつけてる。
政争の耐えない宮中ライフを楽しくサーフィンしてるの、
兼家と晴明だけだよ。
・糸は為時の召人であることを隠さないし、まひろも驚かないのね。
身よりもなく病身で、生活と出世の役に立たない女を
見捨てられない為時。
・明子登場!!
でも詮子姉さん、高明の娘を保護しても、後ろ盾にはならないんじゃない??
明子の兄弟は生きてるけど、この時点では後ろ盾になるような力は
なかったんじゃないのかな。
・晴明の屋敷の前を花山天皇の牛車が通って行った、って
大鏡エピソードだよね。
しかし、道兼は大鏡のような言い訳すらせず、
豹変して花山天皇のもとを去っていくのであった。
またもやノマドワークの記録。
ここのホテル、内装がすごく好みで、
宿泊でもデイユースでも使ったことがある。
「文楽で遊ぼう」の日、会場がここのすぐ近くだとわかって、
早めに到着してラウンジを利用した。
ここのラウンジ、確か結構前にTwitterで
「300円でスタバが90分飲み放題!」
と話題になっていたはず。
現在は60分500円です。
結構な値上がりだ……
夕方だったせいか、休日なのにほとんど人がおらず、
コーヒーを飲みながらタスクにぐぐっと集中できた。
私が「コスパ最強!」と思っているのは別のホテルのラウンジで、
それに比べるとお高めなのだけれども、
ドリンクバーもちょっと高級感があり、何より静かなのがいい。
最寄り駅が久屋大通で、私の生活圏内から外れていることだけがネック。
『Eye Love You』♯7
前回が「いい最終回だった……」って感じだったので、
あからさまに視聴意欲が下がっている……。
露骨に花岡くんの出番も減ってるしね。
ものわかりよすぎる上に、真尋ちゃんのサポートまでする花岡くん、
聖人君子か?
彼の気遣いや励ましが、それとして受け止められないのが切ない。
職場の女性たちが誰一人として彼に惚れてないのが謎すぎる……。
さて、今回のトピックは、
・付き合い始めた主人公カップル
・真尋、失恋する
・ヒロインがテレパスの力を打ち明けて、真尋とギクシャク
・ヒロイン、絵本を発見
といったところ。
今回はやや散漫な印象だったけど、
「テレパスの力は知られてはならない」ということを
印象づけたかったのかな。
こんなあっさり乗り越えられてしまうと、
切実さも伝わらないように思うけど……
久屋大通駅近くの、損保ジャパン人形劇場ひまわりホールにて
行われたイベント。
文楽については、三浦しをんの『仏果を得ず』を読んだ程度の
知識しかないのだけども、子どもも参加できる催しであったため、
かみ砕いてわかりやすく説明されていた。
そして文楽の人形が、本当に生きているかのような動きや表情をするので
びっくり。
人形劇のカクカクした動きをイメージしてたわ……。
表情も変えられるように、本当に細かな仕掛けが施されているし、
体の動きも本当にそれらしく見せるための型がある。
もらったチラシに載ってた演目、歴史上の事件を題材にしているのが
結構あって、気になる。
「御所桜堀川夜討」とか「和田合戦女舞鶴」とか。
歌舞伎も能も狂言も文楽も、
どうしても私は、「文化的に価値のあるもの」として見に行き、
「文化的な活動をしたぞ!」という満足感が先に立ってしまう。
かつてエンタメだったものも、いま純粋なエンタメとして楽しめる人は
きっと少ない。
でも、今日登場していた若いお弟子さんたちみたいに
何かしらのきっかけで伝統芸能に触れて
この道に進もうと決めた人たちが今もいるというのは素敵なことだな。
この日のディナーは矢場とん。
久しぶりにがっつり揚げ物を食べた……
前回からおでかけというか、ノマドワークのための記録になっているんだけども、
常に仕事できる場所を探しているので、
せっかくだから誰かの役に立つよう記録を残しておこうと思った次第。
今回は、名駅に用事があった際、ついでに仕事をしようと探した店。
「モンブランホテルラフィネ名古屋駅前」のカフェ。
時間制になっていて、フリードリンクで1時間420円、延長分は30分ごとに170円。
ここのよいところは、おなかがすいていない・喉が渇いていない状態でも、
注文しなくていいところ。
ファミレスのドリンクバーと同じ感覚。
きれいでおしゃれで、開放感のあるインテリア。
広いし開けているから、しゃべっている人がいても気にならない。
駅から近く、窓が大きくて外から見えるので、
平日の昼間にもかかわらず結構人がいた。
フードメニューも軽食程度だからランチタイムに混み合わないのも◎。
ちなみにホテルに宿泊予定のある人は、
チェックイン当日は時間制限なしの無料で利用できるみたい。