もちろん彼も人間である。好きな人もいれば嫌いな人間もいるだろう。しかしとにかく人の長所を見つけたら徹底的に褒めまくる手段は(特に意図的な手段ではないであろうが)、最後には相手の脳内にエンドルフィンをもたらすようである。だからたぶん彼のスタッフからの信頼は抜群であったろう。自分はM先生のように徹底してそこまではできないが、とにかく大いに見習う必要がある。人の掌握術というのは案外こういうことなのかもしれない。自分は彼の直属の部下になったことは一度もない。でも「本当に彼にはお世話になりました」と不思議に今でも自分は思っているので、これは彼の術中に嵌っていることになる。やっぱり彼は人生の達人だった。まさに天才とは早逝するものなのであろうか・・・・? 合唱