吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

もと婦長?

2009年02月27日 05時24分19秒 | インポート

 せんだって昼休みの時間帯に高齢(85歳 独居)のご婦人が転んで眼の上にケガをしたと飛び込んできた。傷は浅いものの東大病院からどうもバイアスピリン等が処方されており再出血の危険もあるため縫合をすすめた。ところが「私は公立病院でずっと定年まで看護師をやっていたから何でも知っている」「創を縫うのは1針ならばいいが2針はダメだ」「傷跡が残るのはみっともない」とか言われるので「それではこのままガーゼで抑えて出血に注意してください。明日消毒に来てください」と申したら「ここまで通院するのは遠くて億劫だ」とおっしゃる。「それでは近場の病院に通院・処置してもらってください」と言ったら、「患者を邪険にしている。最近の医者は問題が多い」と文句をいわれた。「ではご希望に沿うようにしますが、どうしたらよいでしょうか?」と伺ったら「早く家で眼の周りを冷やしたい」というので、では「家に帰りましょう」といったら「追い出す気か」といわれた。特に縫合を承諾されたわけでもなく、かといって消毒のみでお帰りになられる様子もなく、しばしお見合い状態で本当に困ってしまった。