大昔、若かりしころ、まあ自分もこのような患者さんには、きちんと外来時間にこられるようご説明申し上げたこともある。ある患者さんなどは「そうは言いますが、外来時間にいくと数時間待たされるので今来るんですよ」と本音をいわれることも。血気盛ん?なころは30分ほど時間をかけて救急医療と外来診療の違いを説明申し上げたのだが、はっと気がついた。これで納得して帰る患者さんは誰もいない。しかもこんな患者さんが数人立て続けにくると自分の睡眠時間も大幅に削ることになり、とても翌日の仕事の体力がもたない。そのためしばらくして「あ わかりました~じゃぁ~お薬だしときますね」と処方箋をかくだけで数分で終わり、またすぐベッドにもどれることに気がついたのである。翌朝からまた通常業務がはじまるのだから体力温存である。