大昔、地方病院の救急部に出張中、夜中というか朝方と言うか深夜3時~5時に時々救急外来に来る特定の患者さんたちがいるのに気がついた。もちろんそんな時間帯にこなければならない緊急性の高い状態ではない。これら患者さんたちに共通することは、その病院の内科の某先生のところに通院していることである。話を聞くと異口同音に「あの先生からは、何かあったら「いつでも」きてください」といわれているとのことだそうだ。だから患者さんたちは「いつ」きてもいいと許可されているのだから、自分の好きな時に来院しているのだそうである。ようやく自分が外来をやるようになって理解できた。しかしながら、これは「いつでも」の誤解釈である。情報伝達は難しい・・・。