まさに踏んだり蹴ったりとはこのことであろう。老人相手に言い返すのもなんだから、肘をさすりながら無言で立ち上がった(というか息が切れて喋れない)。事情を知らない衆人は、文句を言われている私が無言であればあるほど私を悪者に見るだろう。逆に自分が老人に文句をいえば「なにも老人にそこまで言わなくてもいいじゃないの」と思われるだろうから、結局自分はどちらにしても加害者であり悪者のままの図式なのである。これでは最初から旗色がわるい。
まさに踏んだり蹴ったりとはこのことであろう。老人相手に言い返すのもなんだから、肘をさすりながら無言で立ち上がった(というか息が切れて喋れない)。事情を知らない衆人は、文句を言われている私が無言であればあるほど私を悪者に見るだろう。逆に自分が老人に文句をいえば「なにも老人にそこまで言わなくてもいいじゃないの」と思われるだろうから、結局自分はどちらにしても加害者であり悪者のままの図式なのである。これでは最初から旗色がわるい。