吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

押印 その1

2011年09月26日 06時22分04秒 | インポート

 先日、うちに通院されていた患者さんが亡くなられた。私の代では当院二人目の死亡診断書発行になる。大学病院の救命センター勤務時代にはよく遭遇したパターンであるが、今回の患者さんも同様デイケア滞在時における急変である。とりあえず周囲の人は救急車を呼ぶわけであるが救急隊もそこそこ大きな病院に患者さんを搬送することが多い。かかりつけ医に急変患者を搬送しても設備的に対応できないことが多いので正しい判断といえる。ところが搬送された病院では、その病院に患者さんの「過去の診療歴」がないと死亡診断書は書かないのが通例なので、かかりつけ医に死亡診断書発行の依頼がある。もちろん各県によって細かい部分でのローカルルールが異なるため、事情の如何を問わず最初に死亡確認した医者が死亡診断書を書くという県もあるようである。ところがいろいろな意味でこの死亡診断書というのはやっかいなのである。