X線検査では、心肥大と両側肺門部増強、そして軽度胸水が貯留していた。またair-bronchogramもあったので、典型的な心不全に肺炎も合併しているかもしれない。急いで心カテを施行したK市の病院に紹介状を持たせてすぐ行くように指示した。その後、少し心配であったが、数週して元気な様子で当院にやってきた。「いやぁ~先生の対応が早かったので命拾いをしました。本当にありがとうございます」と・・・。過分に感謝されたが、別に開業医としてはごく平均的な診断・対応をしただけなので、お尻がこそばゆい感じであった。いつも痛感しているが、患者さんから感謝されようと恨まれようと医療というものは結果がすべてなんだろうなと・・・。今更ながらに開業医の厳しさを痛感した。確かに一歩判断が遅れたらと思うとゾッとすることもある。