吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

忠臣蔵 その4

2012年01月21日 06時36分58秒 | インポート

 大石らがもし討ち入るとなるとその身分は「もと赤穂藩士」である。つまり現在はただの素浪人である。吉良の首をとったとしても、へたをすると「素浪人盗賊集団の押し込み殺人」として磔獄門である。これでは不逞の輩のテロ行為として処理されてしまい「主君の仇」をうったことにはならない。大石は、討ち入りを素浪人集団の強盗行為とされないためにいろいろ策を練る必要があった。例えば討ち入り装束である。どうも脚色との説らしいが派手な羽織袴や山我流の陣太鼓などのアイテムにより、主君の仇討ちをアピールするようなパフォーマンスをしたのである。とにかく仇討ちであるということを幕府に認めさせるような花火を打ち上げる必要があった。つまりどうせ極刑になるなら武士の大義名分を全うできる御沙汰になるようにしなければ討ち入りの意味がない。つまり討ち入り後の幕府の裁定こそがこのドラマの最大のポイントなのである。