吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

コッツン頭部外傷 その4

2013年01月28日 06時34分41秒 | インポート

 これがもしやたら正義感ぶった医療ドラマの主人公なら、きっとこんな時に「院長、なんてこというのですか! 子供にいらぬ被爆をさせてそれでいいというのですか」といって院長と揉めて、そして病院をやめてしまうか、クビされるかのシナリオ展開になる。そしてラストシーンは颯爽と病院を出て行く主人公が映り、最後のナレーションで「不器用かもしれないがひたすら前向きに患者のための医療を・・・」なんて出てくるのであろう。うーん、当時たしかに院長も、患者の家族も、全員が自分をよく思っていないし感謝もしていないのですよね。「患者のために」が自己満足で終わっちゃっている。ドラマなら、それでも主人公を正しいかのようにカッコよくみせる脚本にしてくれるが現実の医療は流れに逆らわなよう協調しあっていくことが大事なのである。・・・ということを自分は今までの経験で学んだ。とにかく正しい医療哲学とかは、本来は答えがないのである。