吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

感染性胃腸炎について(再)その5

2013年12月19日 06時21分58秒 | インポート

 まあそれにしても、この「大腸肛門鉄砲水」と書いたが、むしろ「肛門水道蛇口」状態といったほうがいいだろう。トイレにすわるとまさに蛇口を開いた時の水の流れる音のような「とーーーー」という感じなのである。経験した人ならわかるだろうが、大腸内視鏡検査の前処置で使用する経口洗腸液を服用した時のようなのである。しかしながら感染性胃腸炎の時の下痢を経験すると「あ 人間の身体って水分でできているんだな」と実感できる。あとからあとから水様便が出てくるのである。しかし急性の高張性脱水である。運動して汗をかいた直後のように、喉の渇きを訴えてもよさそうであるがほとんど水分がほしいと感じないのである。「あぁ、もしかしたら高齢者や小児が脱水になるのは口渇を訴えないからかな?」とまた変にさめた自分がいるのである。