吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

感染性胃腸炎について(再)その6

2013年12月20日 05時27分56秒 | インポート

   まあとにかくこの肛門蛇口状態を経験してわかったことがある。「便の中にはウイルスがたくさんいるので止痢剤で下痢を止めてはいけない」といわれているが、この下痢はちょっとした止痢剤など到底効くとは思えないほどの勢いなのである。しかも腸の動きはかなり亢進しており、蠕動音などは1m離れているひとにも聞こえるほどの音量で鳴るのである。とにかくいろいろ薬は飲んだのであるが、一向に効果を見せる気配はない。ある程度下痢が続いて自然に治まるのを待たなければならない感じである。その間、脱水状態になって重篤化するかどうかだけが問題であって、人が治すとか薬が効くとかの世界ではないような気がした。だから脱水にならないようにこまめに何回も飲水するか、あるいは点滴で水分補給するかのいずれかになるのであろう。確かに治るまで自分の体力が持つような人はよいが、高齢で体力のない人は腎不全になるのだろうなと思いを強くした。<o:p></o:p>