近年では医療事故の際よく記者会見の様子が報道される。マスメディアも大々的に取り上げる傾向がある。ほとんどの場合であるが、最初から結果の因果関係も証明されていない段階にもかかわらず、医療機関側が加害者であるかの報道がみられることが多い。この水戸黄門ドラマにおける最初から悪役と善玉を配役するような、決めつけ型報道はよくとられる報道手法である。その他の職種では、政治家や行政機関にたいしても行われる場合が多い。つまりたいてい政治家、役人または医者などを最初から悪玉をとしていればすむのである。これは読者や視聴者に対し勧善懲悪の図式を最初から刷り込むことができるので、きわめてわかりやすく受け入れられやすい。つまりは曖昧な内容よりも、最初から明快に答えの出ているほうが読者(視聴者)には注目を集めやすいので、販売部数促進や視聴率を稼ぐための手っ取り早い「お決まり手法」ともいえる。<o:p></o:p>