吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

感染性胃腸炎の大流行 その8

2014年01月29日 06時07分37秒 | インポート

    それでもマスメディアは企業側に対し安全性の担保を最優先させるような報道をするだろう。しかし安全性を担保したかどうかは、その商品や提供されるサービスの中には見えてこないものである。そのため消費者側には目の前の商品が安全かどうかは伝わってこないのである。食品の衛生管理もそうであるが、たとえば他の職種であれば航空会社における機体の安全点検業務もそうである。この部分を疎かにすれば低コストで済むが安全性は落ちる。医療でも安全管理、衛生管理などにコストをかけても請求点数がないので自腹を切ることになる。つまり安全性の確保とはお金はかかるが収益を生むものではなく、かといって疎かにしてもし事故がおこったなら徹底的にたたかれ企業生命も失いかねないものなのである。高い商品でも「安全が含まれている」と納得して購入してくれる消費者ばかりであればよい。低価格で、かつ安全であるという二つの相反する命題を併せ持った商品が世の中に存在すること自体難しくなったと理解しておく必要があろう。<o:p></o:p>