吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

感染性胃腸炎の大流行 その4

2014年01月24日 07時11分43秒 | インポート

   「こと」が起こればきちんと対応策がなされていたのかどうかをほじくり調べるのがマスメディア仕事である。これはしょうがない。しかしある程度きちんと対応策がなされていたにもかかわらず事故に発展した場合では「対応が手ぬるかったのではないか」とか「もっと万全な対応策が必要だったのではないか」と後付で追い討ちをかけるである。「この対応策がとられていたのだから、まあやむを得ない感染事故ですね」とは絶対に言われることはない。このような事後のコメントはいわば「後出しじゃんけん」なので楽であり、かつ無責任なことでも言えるのである。たとえば万全な対策の一つとしてディスポの手袋の使用がある。しかし問題はそのつけ方である。つけ方を間違えば確かに手袋の外側にウイルスが付着し手袋をつけた意味がなくなる。しかもこれは「清潔・不潔」のゾーン思考(ゾーニング)ができていないと不可能であり、一般市民には難しい操作となる。<o:p></o:p>