もし院内で専門的に行う感染対策を一般市民に適用するのであれば、そこから先はどうやって市民普及のためのシステムを作り上げるかということになる。まず誰が指導するのか? 対象者は全食品関係業者にするのか? 営業開始は講習修了者への許可制にするのか? 講習予算はどうするのか? 今回の事故は当該一企業の感染対策不備を追及することで終結する話ではない。でも何だか報道はここまでで終わりそうな雰囲気である。もっとも食品衛生の分野では水面下で根本的な対策変更に迫られ議論百出になるであろう。今回、TVでコメントした感染専門医やコメンテイターが一般市民や企業が行うにはかなり難しくて大がかりな感染対策を提案した。しかしそれをいざ実行に移すとなると現実的にはかなり大変である。実行性を考慮しないで「こうすべきである」とTVで言うだけなら「言うだけ番長」であり、やはりそれは気楽で無責任なのである。<o:p></o:p>