2004年、小学生がサッカー中に蹴ったボールがゴールポストをはずれ車道にころがり、そこに運悪くバイクで通りかかった当時85歳の男性が、ボールを避けようとして転倒、足を骨折して入院した事件があった。お見舞いに行ったその子と両親に対して、85歳の男性は「男の子はそのくらい元気な方がいい。そんなことで挫けてはいかん」と、落ち込んでいる小学生を逆に元気づけたそうである。ところが以降、そのバイク男性は寝たきりになり1年4か月後に肺炎で亡くなったそうである。2007年に、その亡くなった男性の家族は、その小学生と両親に対して損害賠償請求の訴訟を起こしたのである。訴訟までの経緯を知らないし、遺族の気持ちも分からないではないが、訴えられた小学生もかなりつらいものがあったろう。