吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

航空身体検査医 その1

2015年04月15日 05時58分40秒 | 日記
 3月にジャーマンウイングス社旅客機がフランス南西部に墜落した。墜落原因は、副操縦士が故意に墜落させたとみられている。何やら精神状態が操縦に適さない状態であったらしいということや向精神薬も服用中であったらしいという報道もなされている。飛行機事故は犠牲者が百~数百名単位の集団災害となるため特にその原因究明は重要である。機体の不具合や操縦の手はずによる事故ならば次回の予防策につながる。しかし操縦士の心の病についてはその健康管理者に委ねるしかないのである。ドイツでの事情は知らないが、日本では飛行機機操縦士の免許交付に際し、航空身体検査医による診断書がないと操縦できないのである。この検査は1年に1回の更新制である。大学勤務時代、一時期自分はこの検査医の資格を持っていた。もちろん飛行機の操縦免許はないが(笑)。