吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

美濃加茂市長の逮捕、勾留 その2

2015年04月03日 05時38分12秒 | 日記
 地域医療に毎日、毎晩携わっている医師は、そう簡単にその医療機関を離れるわけにはいかない。たった1~2日の学会出張であっても、数か月前から調整しているのである。亡くなった患者さんのご家族にすれば逮捕、勾留は当たり前のことと思われる。被害者感情からすればやむを得ないものとも思われる。しかし勾留の要件としては、①住所不定であること、②証拠隠滅の恐れがあること、③逃亡の恐れがあること等である。しかし勾留を適用するには「勾留してえられる利益と不利益を比較して判断すること」といわれているらしい。上記の医師の場合も身柄を拘束されて、その病院の産婦人科機能は停止した。地域における不利益は多大なものがあったと思われる。またこのような一人で働いている(いわゆる一人部長)では、「医師であれば」地域に対する責任があるので病院からどこかへ逃亡するおそれはない。