今回は、同業者ではあるが処方した医師の判断に疑問がもたれるところである。しかしもしかしたら医師から「バイクの運転は絶対にやめてくださいね」と言われていたかもしれない。事実関係がわからないので何とも言えない。もし医師に運転禁止と言われていながら、運転することが常態化していたのであればこれは萩原さんの問題である。奥さんは「気をつけてね」との言葉が夫に送った最後の言葉になったといっていたが「気を付けてね」などと運転を容認するような態度は言語道断である。本来であれば「運転はやめてちょうだい」が正しいのである。ここ最近4回ぐらい交通事故を起こしている事実は病勢を推し量るうえで重要な予兆であったはずである。これを阻止できなかったのは本人の自覚と周囲の人の配慮が足りなかったのである。