さる4月26日、全国地方選挙が行われた。千代田区議会選挙で有名になったのであるが、ある立候補者が立候補ポスターに自分の全裸姿の写真を掲載した。TVインタビューでは街頭の通行人らの「選挙を愚弄している」「なんとか取り締まれないのか」といった論調で否定的な編集をしていた。しかしこのポスターは選管法違反ではないらしい。だから張り出されたのである。それでは他人の目から見て公序良俗に反するということで取り締まれるかについては、これは芸術論でいつも持ち出される議論に似ている。どこまでをラインとしてとらえるのかという問題になり判断の難しい所でもある。確かに数ある候補者のポスターの中では異質である。候補者は「目立つ」という観点からすると十分目立っているので当初の目的は達成したことになる。